エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1159
2022.06.24 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
CPUの冷却にはオールインワン型水冷ユニット「NR24」(型番:LC-NR24)をチョイスした。国内市場では2022年4月22日より販売がスタート。ラジエターに120mmファン2基を搭載する”240mmサイズラジエターモデル”で、ウォーターブロックには星雲のように美しく光る「Nebula」ライティングを搭載。さらにラジエター搭載ファンにはN127リア標準ファンと同じARGB対応「Luna AL120」が採用され、N127とは実に相性がいい。
組み込みに際し、左右に作業を妨げるものがないものの、上下方向にあまり余裕がないため、フロント部へのラジエターの組み込みには若干の窮屈さを感じた。とは言え物理的に干渉する部分はなく、固定してしまえばカッチリと無駄なく収まりが良い。ウォーターチューブの長さもほどよく、さすがにNR24はN127との相性は抜群だった。
「Nebula」ライティングを搭載したウォーターブロック。円形のアクリルカバーが煌びやかなライティングを引き立てる。電源OFFの状態でも異彩を放つ、ドレスアップ要素の強いAIO水冷だ |
ラジエターの設置について触れておくと、今回の検証ではスチール製冷却ファンブラケットの内部に2基の「Luna AL120」ファンを外部からの吸気方向に固定。240mmサイズラジエターは、ファンブラケットの外側にマウントした。上下2本のミリネジで固定されたファンブラケットの内部は、実測で約40mm幅が確保されており、25mm厚ファンは問題なく搭載可能。ケーブル類は正面右手のスルーホールを通り、裏配線スペースへ回せばいい。アルミニウム製ラジエターは長さ277mm、幅120mm、厚さ27mmで、PCケース内部の占有スペースも最低限に収める事ができている。
マニュアルでは冷却ファンをファンブラケットの外側に設置しているようだが、内側に収めることでARGB対応Luna AL120のイルミネーションがフロント通気孔に近くなることで、前面より美しい発光を楽めるのは利点だろう。
Luna AL120をファンブラケット内部に収めると左サイドパネル側からはラジエターのみが露出される格好。Luna AL120の発光をダイレクトに魅せたければ、搭載方法を変えればいい |
ウォーターブロックの「Nebula」ライティングを発光させた状態。円形アクリルカバーがイルミネーションをより美しく立体的に魅せている。中央には小さくIn Winのロゴも確認できる |
なおひとつだけ残念なのは、ASUS「ROG MAXIMUS Z690 HERO」のクーラーマウントホール左下が、CPUクーラーカットアウトの角に接近しているため、NR24のバックプレートが背面から固定できない。やむなくあらかた配線が済んだマザーボードを一旦取り外すトラブルに巻き込まれた。新規に組み込みを行う際には、ウォーターブロックだけは先に搭載しておくなど、事前に”仕込み”をしておく必要がありそうだ。
なんとASUS「ROG MAXIMUS Z690 HERO」のCPUクーラーマウントホールが左下部分のカットに接近していることから、NR24のバックプレートが干渉。マザーボードを取り付けたままでは装着ができなかった。CPUクーラーメンテナンスホールが用をなしていないのは残念 |