エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1160
2022.06.26 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
MSI「CLUTCH GM50」 実勢売価税込4,600円前後(2022年6月現在) 製品情報(MSI) |
続いては、右利き用のエルゴノミクスデザインを採用する有線ゲーミングマウスの「CLUTCH GM50」をチェックしていこう。いわゆる軽量マウスほどではないものの重量は87gに抑えられ、軽快な操作性と良好なグリップ感を特徴とするマウスだ。現在まで続く「GM」シリーズの嚆矢になった、マイルストーン的モデルでもある。
マウスセンサーは最大7,200dpi(ハードウェアで最大6,400dpi)の分解能に対応するPixArt「PMW3330」を搭載。応答速度0.5msの高速レスポンスにより、滑らかなゲームプレイが可能だ。マウスボタンは合計6ボタンで、左右クリックには2,000万回耐久のオムロン製スイッチを採用。軽快なエルゴボディと高性能センサー、高耐久スイッチの組み合わせは、特にFPSゲーマー向けにフォーカスした設計という。
これまで紹介したモデルとは異なり、右利き特化のエルゴノミクスボディを採用する。手前側に搭載されているのは、U字型にデザインされたRGB LEDだ |
そして外観上の特徴としては、目を引くU字型のRGB LEDを搭載している。ライティングはユーティリティの「Mystic Light」によるカスタマイズに対応する一方、特定ボタンの同時押しによる「ライティングホットキー」により、スピードや方向、モードをオンザフライで切り替えることが可能だ。
セパレートタイプのマウスクリックボタン。ボディを前からチェックすると、本体右側に向けてなだらかに傾斜しているのが分かる | ずんぐりした形状のボディで、背の高さはやや高め。比較的大きめにカットされたサイドボタン、グリップ感良好なサイドウォールを備える |
鮮やかに発光するU字型のRGB LEDをエンド部分に搭載。ドラゴンロゴの内部にもLEDが仕込まれている |
裏面にはやや大きめのソールが前後2箇所に取り付けられていた |
すでに発売から4年あまりが経過している「CLUTCH GM50」は、現行のMSIゲーミングマウスとしては最古参にあたる製品。しかし素性の良い設計のためか、それほど古さは感じない。むしろ左右対称デザインが主流になっているMSIマウスの中では、貴重な右利き用エルゴボディを備えたモデルであり、こちらの感触が好みというユーザーも少なくないだろう。
適度にくびれがあるボディはつまみ・つかみ持ちに適していて、本体を支える親指と薬指のフィット感は良好。最大7,200dpiまで設定できるセンサーは追随性がよく、ボディの軽さも相まって操作性に文句はない。左右クリックボタンは小気味よいクリック感が軽快で、やや大きめにデザインされたサイドボタンも違和感なく滑るように押せるレイアウト。主張するU字のRGB LEDはいかにもゲーミングマウスといった雰囲気だが、派手な見た目以上に堅実で扱いやすいマウスだと感じた。