エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1162
2022.06.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
液晶ディスプレイ本体以外の付属品をチェックしておこう。映像系のケーブルはHDMIケーブルとDisplayPortケーブルが各1本付属しているので、追加機器がなければ購入後すぐに使用可能。「KVMスイッチ」機能に必要なUSBケーブルも付いている。そのほか、120W ACアダプタは外形寸法(実測値)は幅73.3mm、高さ38.5mm、奥行き175mmとやや大きめの部類となっていた。
DisplayPortケーブル | HDMIケーブル |
USB Type-A –Type-Bケーブル | USB Type-C – Type-Cケーブル |
ACアダプタのサイズが大きめ。それなりに設置場所は必要 | ACコード(長さ約150cm) |
マウスバンジー | アーム取り付け後に装着する目隠しの背面カバー |
アーム固定用ネジ | VESA用スペーサーネジ |
マニュアル類 |
ハイエンドモデルのためパッケージはカラー。全体のデザインは液晶背面を模したものになっている。また左下には製品情報が記載されていた |
最後のセッションでは、組み込み手順を画像とともに確認する。27型のため取り扱いには困る重量ではないが、パネルや本体にキズがつかないよう、慎重に組み立てを進めていきたい。なお、パッケージ外形寸法は幅790mm、高さ515mm、奥行き238mm、重量は約10kg。湾曲モデルのため奥行きが多少あるものの、キャリーカートにくくりつけての店頭持ち帰りは可能だろう。
湾曲タイプのため液晶画面が直接床に接する危険は少ない。とはいえキズ付けないよう慎重に作業を進めていく |
アームは太くて頑丈。剛性も高い作りで液晶本体をしっかりと支えてくれる | VESA規格(100mm×100mm)に準拠したアームの取り付け部。今回は付属のアームを使用したが、サードパーティ製のディスプレイアーム取り付けにも対応する |
付属のネジでアームをしっかりと固定。その後、目隠しの背面カバーを取り付ける |
最後にアームとV字型の2本足を接続しネジ留めすれば作業は完了。ここまで要した時間は約5分ほど |
さまざなゲーミング液晶ディスプレイを取り扱うMSIだが、その中でも今回取り上げた「MPG ARTYMIS 273CQRX-QD」は、まさに全部入りの欲張りなモデルに仕上がっている。27型と扱いやすいサイズに解像度は主流となりつつあるWQHD(2,560×1,440ドット)を採用。最大リフレッシュレート240Hzや応答速度1msの高速描画に加え、ゲームのアドバンテージになる「ナイトビジョン」など結果に直結する重要な要素がしっかりと盛り込まれている。初めこそ想像以上にきついカーブに戸惑ったものの、視野全体を包み込むように覆う1,000Rの湾曲ディスプレイはゲームとの相性が抜群だ。
それに加えて広色域対応と色鮮やかな表現が可能な量子ドット技術の採用。また、工場出荷時にキャリブレーションが施され、色差△E(デルタE)において平均△E≤2の色精度が保証されるなど、クリエイターにとって重要なポイントもカバーしており、これらは「MPG ARTYMIS 273CQRX-QD」の購入を決める大きな判断材料の一つになる。
ディスプレイとして隙のない機能を備えた1台だけに、27型ながら売価税込85,300円前後(2022年6月現在)という価格設定はスペック相応。ゲームだけでなくクリエイター向けの液晶としても活躍してくれることを考えれば、幅広い用途においてベストパートナーになってくれるだろう。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社