エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1171
2022.07.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
本題に入る前に、まずは撮って出しレビューでは初登場の「Radeon RX 6950 XT」を含む、AMDの新型GPU「Radeon RX 6×50 XT」シリーズについて簡単におさらいしておこう。コアアーキテクチャに「RDNA 2」を採用する「Radeon RX 6000」シリーズのリフレッシュ版という位置づけで、従来モデルから動作クロックを向上することで、高性能化が図られている。
「Radeon RX 6950 XT」は、「Radeon RX 6900 XT」をベースにしたフラッグシップモデル。5,120基のストリームプロセッサ数やGDDR6 16GBのビデオメモリ、128MBのInfinity Cacheなど、基本的なスペックを継承しつつ、GPUクロックはゲームクロックが2,015MHz→2,100MHzへ、ブーストクロックが2,250MHz→2,310MHzへと向上している。
またメモリスピードも16Gbps→18Gbpsへと引き上げられ、ラスタライズを使用したゲームでは対抗となるGeForce RTX 3090を安定して上回り、タイトル次第では上位モデルのGeForce RTX 3090 Tiに匹敵するパフォーマンスを発揮する。
「Radeon RX 6750 XT」は、ストリームプロセッサ数2,560基、ビデオメモリGDDR6 12GB、Infinity Cache 96MBの「Radeon RX 6700 XT」をベースにしたミドルハイモデル。ゲームクロックは2,424MHz→2,495MHz、ブーストクロックは2,581MHz→2,600MHz、メモリスピードは16Gbps→18Gbpsに引き上げられ、対抗となるGeForce RTX 3070を安定して上回るパフォーマンスを発揮する。
「Radeon RX 6650 XT」は、ストリームプロセッサ数2,048基、ビデオメモリGDDR6 8GB、Infinity Cache 32MBの「Radeon RX 6600 XT」をベースにしたメインストリームモデル。ゲームクロックは2,359MHz→2,410MHz、ブーストクロックは2,589MHz→2,635MHz、メモリスピードは16Gbps→17.5Gbpsへと引き上げられ、こちらも対抗となるGeForce RTX 3060を安定して上回るパフォーマンスを発揮する。
さて次項からは、これらAMDの最新GPUを搭載したSAPPHIREの人気グラフィックスカード3機種について紹介するとともに、後半のテストセッションでは気になるパフォーマンスを検証していく。