エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1176
2022.08.06 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
7月20日に公開した「Pop Mini Silent TG」検証記事からほどなく、今度はシリーズ本命と目されるミドルタワー「Pop Air RGB TG」をご紹介しよう。同時に20製品をリリースした「Pop」シリーズは、フルタワー、ミドルタワー、ミニタワーの3本柱から、エアフロー重視の「Pop Air」、静音性重視の「Pop Silent」をそれぞれラインナップ。限定色の販売店専売モデルを合わせると、新製品ながらFractal Designで最も種類の多いシリーズになった。
そして今回、国内代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)より届けられたのは、エアフローを重視したミドルタワーモデル「Pop Air RGB White TG Clear Tint」(型番:FD-C-POR1A-01)だ。人気のホワイトボディに、RGB LEDファンを標準装備させた流行の構成で、市場想定売価の税込15,840円も昨今の為替レートを思えばかなり良心的な設定と言えよう。
Fractal Design「Pop Air RGB White TG Clear Tint」(型番:FD-C-POR1A-01) 市場想定売価税込15,840円(2022年7月8日発売) 製品情報(Fractal Design / 株式会社アスク) |
現時点、製品資料を眺めた程度だが、判明しているのは先行で検証したミニタワー「Pop Mini Silent TG」と随所(特に内部構造)が似ている(または同じ)こと。しかし決定的な違いは、要所で見られた防音素材は使われておらず、前面と天板に大きな通気孔が設けられている点だろう。基本的な部分を共通にしつつ、性格の異なるモデルに仕上げられているあたりは、大いに検証のし甲斐があるというもの。どこかでまったく別物になるであろう「Pop Air RGB TG」への期待は高まるばかりだ。
実機に触れる前にスペック表から「Pop Air RGB TG」の概要を把握しておく。外形寸法は幅215mm、奥行き473.5mm、高さ454mm。ミドルタワーと名乗りつつ近頃では大ぶりなPCケースが多い中、幅215mmは標準的。奥行き・高さに限っては大型PCケースの目安となる500mmを下回っている。
素材は主素材がスチールで、副素材にプラスチック、そして後ほど紹介する左サイドパネルには強化ガラスが使用されている。なお重量は約7.2kgで、ミニタワー「Pop Mini Silent TG」の約6.23kgに比べ約1kgほど重い事になる。
外装パッケージ寸法は、幅307mm、奥行き548mm、高さ537mmで、付属品および緩衝材を含んだ総重量は8.7kg。このサイズであれば店頭からの持ち帰りは問題ないだろう。今年の猛暑を思えば通販は確かに便利だが、他の製品と見て触れて比較できるパーツショップにも是非足を運んで欲しい。