エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1176
2022.08.06 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
内部構造チェックも終盤を迎え、最後にケーブルマネジメント機構を見ておこう。マザーボードトレイ背面のいわゆる裏配線スペースを軸に観察すると、要所にはスルーホールが設けられており、使い勝手に問題はなさそう。特にメインとなるマザーボード右側縦列のスルーホールは長く、さらに段差が設けられているため、ケーブルはストレスなく表裏を行き交う事ができるだろう。
お馴染みFractalロゴ入りの面ファスナーは2本を標準で備え、出荷時より配線に活用されている。なおPop (mini) Silent同様、スルーホールにグロメットは装着されていない。代わりにカット部は丸く処理がなされており、ケーブルや指を傷つける心配はなさそう。結束バンド固定用フックも随所にあり、作業は概ねし易そうだ。なお裏配線スペースは公称19mmが確保されているという。
メインの縦長スルーホールは幅15mm、長さ240mmだった | Fractalロゴ入りの面ファスナーは2本が標準装備 |
ATX補助電源ケーブルなどを通すスルーホールは高さ約15mm、幅約205mm | ピンヘッダ等の配線に便利なボトムカバー付け根部分のスルーホール |
結束バンド固定用フックも複数確認できる |
組み込みに必要なネジ類は、種類別に袋詰めされ、結束バンド等と一緒にジッパー袋に収められていた。出荷時は配線済みケーブルにワイヤーでくくりつけられており、アクセサリーBOX等の用意はない。この辺りからPop Air RGB TGの位置付けがおよそ想像できる。
ネジ類の種類こそ少ないものの、3.5インチHDDを固定するダンパーやネジはモデル固有のもの。それ以外は一般的な自作PCで使用するものばかりだった。Fractalと言えば定評のマニュアルだが、こちらは価格帯や”位置付け”に関わらず、丁寧な図説による立派な冊子に仕上げられている。WebサイトからPDFデータのダウンロードサービスも用意されているので、興味のある人または筆者のように”文字が大きいと助かる人”は、是非活用して頂きたい。
Mounting Screw (6-32)x8 | Mounting Screw (M3)x24 |
3.5” Drive Screw x8 | Hard Drive Damper x8 |
Power Supply Screw x4 | Cable Tie x4 |
マニュアル |