エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1177
2022.08.10 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
MSI「IMMERSE GH20」 実勢売価税込3,200円前後 製品情報(MSI) |
次に紹介する「IMMERSE GH20」は、3,000円チョイで購入できるエントリークラスのゲーミングヘッドセット。オーバーヘッドタイプのガッチリしたモデルながら、わずか245gの超軽量設計を特徴とする。長時間のゲームセッションでも重さを意識せずに済む扱いやすさにお買い得な価格設定も相まって、ゲーミング初心者も手を伸ばしやすいヘッドセットだ。
手頃な価格と超軽量デザインを特徴とするエントリーモデル。プラスチック素材の目立つボディながら、大口径な40mmドライバーを搭載するなど音質へのこだわりも窺える |
また、クリアなサウンドにこだわったという大口径の40mmネオジムドライバーを搭載。さらにスポンジカバーを備えた可動式の高感度マイクを実装し、ボリューム調整やマイクミュートが行えるインラインコントロールユニットも備えている。
そのほか、金属製フレームで耐久性を高めたヘッドバンドにはプロテインレザーを配置、頭部にかかる圧力を分散させる狙いがある。“メガネ装着時も耳に優しい”と謳う2.5mm厚のイヤーパッドと合わせ、装着感の良さは大きな魅力になるだろう。
なお接続インターフェイスは3.5mmミニプラグで、付属のY字変換ケーブルにより2ポートタイプにも対応。PCはもちろんPS5やXboxシリーズ、Nintendo Switchなどのコンシューマゲーム機への対応も謳われている。
ヘッドバンドと頭頂部が触れるトップ部分には、プロテインレザーを配置。バンド内部には厚みのある金属製フレームが仕込まれており、耐久性にも配慮されている |
メガネをかけたまま快適に装着できるという、2.5mm厚のイヤーパッド | マイクは自由に位置調整が可能なフレキシブルアームの先端にあり、スポンジカバーで保護されている |
本体の軽さと接触部の柔らかさから、長時間快適に装着できる |
インラインコントロールユニットには、ボリューム調整に加えマイクミュートボタンが搭載されている | インターフェイスは4極の3.5mmプラグだが、3極プラグ×2のY字変換ケーブルも同梱されている |
「IMMERSE GH20」はMSIヘッドセットのラインナップにおける最軽量モデルであり、柔軟性が高いイヤーパッドのクッションも相まって、装着感が極めて良好だった。謳い文句通りメガネをかけたまま長時間装着しても痛くなることはなく、低価格モデルながら価格以上の満足度が得られる。きちんとした表面処理が施された外観はチープさを感じさせず、ビルドクオリティも高い。
音質面では“お値段なり”といった感じだが、方向の聞き分けに重要な定位感はしっかりしており、ゲーミング向けとしての性能に不安はない。「VALORANT」や「Apex Legends」における実プレイでも、距離がある場合の聞き取りがやや難ありだった一方で、音の方向性は正確だった。なお、マイク性能はあくまでボイスチャット用を想定したものであり、配信などに用いる場合は別途専用マイクを用意した方がいいかもしれない。
とはいえ3,000円程度で買えるゲーミングヘッドセットとしては、買って後悔しないであろうクオリティの高さ。装着感にこだわりたいが出費は安く抑えたい場合、ゲーミングヘッドセットの入門機を探しているなど、フィットするユーザー・シチュエーションは多そうなモデルだと感じた。