エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1179
2022.08.17 更新
文:撮影・こまめ
標準収録ユーティリティーの「MSI Center」を利用すれば、パフォーマンスを調整したり各種機能の切り替えなどが行なえる。初期状態では使える機能は少ないが、必要に応じて機能をダウンロード&インストールすることで、「Titan GT77 12U」をパワーアップすることが可能だ。PCをフル活用する上で欠かせないツールなので、ぜひ有効に利用していただきたい。
CPUやGPU、メモリ等の状態を監視する「Hardware Monitoring」 | インストールされたタイトルごとに、パフォーマンスモードやカラーモード、デバイスの設定が行なえる「Gaming Mode」。タイトルを起動すると、あらかじめ指定された設定に一括で変更される |
パフォーマンスモードを切り替える「User Scenario」。「Smart Auto」はAIによる学習で最適なチューニングを行なう | 「User Scenario」の「Advanced Setting」では、空冷ファンの出力を細かく調整可能。駆動音や冷却効率が気になる際に利用したい |
WindowsキーやWebカメラ有効/無効、ディスプレイのクロスヘア(十字表示)の有無を切り替えられる「General Setting」 | 環境のバックアップや復元を行なう「MSI Recovery」。データの保存にはドライブの空き容量や外付けストレージなどが必要 |
「Live Update」では、ドライバーやユーティリティーの更新情報を確認できる。常に最新の状態を維持しておこう |
ここからは「Titan GT77 12U」のベンチマーク結果を交えながら、実際のパフォーマンスについて解説する。評価機のスペックをおさらいすると、CPUがIntel Core i9-12900HXでメモリ容量は64GB、ストレージは2TB PCI Express 4.0 M.2 SSD、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3080 Tiだ。
なおベンチマークテストの実施あたりWindows 11の電源プランを「バランス」に設定。さらに「MSI Center」の「User Scenario」で動作モードを「究極のパフォーマンス」に変更した上で、空冷ファンを最大出力で動作させる「クーラーブースト」を有効にしている。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどで大きく変わることがあるため、あくまで参考値として考えていただきたい。また文中で触れている他パーツとの比較値は、筆者調べによるものだ。
まずはCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」および「CINEBENCH R20」の結果から。
Intel Core i9-12900HXを搭載する「Titan GT77 12U」のCPUベンチマークスコアは圧倒的だ。現在のゲーミングノートPCで主流のIntel Core i7-12700Hのスコアを大きく上回っており、ノートPCとしては最高クラスのパフォーマンスと言っていいだろう。記事冒頭でもお伝えしたように、スコアはデスクトップPC向けのCore i7-12700Kをも上回るほど。驚くべき性能だ。