エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1181
2022.08.21 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
製品の概要を把握したところで、ここからは画像による検証を進めていこう。まずはウォーターブロックからだ。吸入用と排出用の2基のブレードを搭載していることもあり、その直径は82mmとやや大型。しかし、通常は側面に接続されていることが多いウォーターチューブはトップ部に連結されているため、メモリスロットや電源回路のヒートシンクと干渉することはないだろう。
ウォーターブロックは一般的なモデルに比べてやや大型。ちなみにウォーターチューブはよくあるサイドではなく、トップに連結されている |
そしてCPUと接触する部分には、熱伝導率に優れる銅製のベースプレートを実装。0.15mm厚の「Micro-skived Fin」構造を備え、CPUから発生した熱を素早く冷却液に移動して、ラジエターを使い冷やすことで、優れた冷却性能を発揮するよう設計されている。
四隅が丸くカットされた正方形の銅製ベースプレートを実装。サイズは実測で幅56mm、奥行き56mm、厚さ2mm |
またトップには同社のフラッグシップ空冷CPUクーラー「CNPS20X」をモチーフにしたイルミネーション機能を搭載しており、マザーボードのアドレサブルLED機能を使いカラーや発光パターンを制御することができる。
「CNPS20X」をモチーフにしたアドレサブルRGB LEDによるイルミネーション機能を搭載 |
側面にはポンプユニットの電源やイルミネーションを制御するための専用ケーブルを接続するコネクタが用意されている |
ウォーターブロックとラジエターを接続するウォーターチューブは低浸透なゴム製で、外皮は耐久性に優れたナイロンスリーブで保護されている。またチューブ長は実測390mmで、大型のPCケースで使用する場合も長さが足りなくなることはないだろう。
実測390mmのロングチューブを採用する「Reserator5 Z36 Black」。ラジエターをフロント、トップのどちらに配置する場合でも長さが不足することはないだろう |
ウォーターチューブの直径(ナイロンスリーブ含む)は約15mmで、最近のオールインワン型水冷ユニットとしてはやや太め。ただし、柔軟性は十分で、取り回しに苦労することはないだろう |