エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1188
2022.09.03 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
誰しもが目を見張るのが、全身メッシュ構造だろう。今回の主役「Prime AP201」は、着脱可能な外装パネル4面全てが57,000個以上のパンチング加工による通気孔仕様。33リットルと言われるコンパクトなMicroATX対応筐体だけに、弱点となり得る吸排気の問題をデザインで上手にフォローした格好だ。
ASUS PRIME AP201 市場想定売価税込各13,580円(2022年7月29日発売) ※ブラックは2022年8月5日発売 製品情報(ASUS) |
着脱できるメッシュ構造の4面は全てスチール製。プラスチック素材による自由な成形に頼らず、素材の質感を上手に生かした精巧なBOXに仕上げられている。ボディカラーはブラックとホワイトの2色展開。側面に強化ガラスを敢えて使わず、Prime AP201そのものを魅せるデザインケースと言ったところだろう。
フィルターと見紛う目の細かい穴は1.5mm径。精密に加工され、その数は合計57,000個以上にもおよぶ |
実機に触れる前に、Prime AP201の概要をスペック表から確認しておく。ケースタイプはミニタワーで、搭載できるマザーボードはMicroATX(244x244mm)およびMini-ITX(170x170mm)。拡張スロット本数が多いMicroATXは一見拡張性が高いイメージだが、選択肢の多いMini-ITXは小さいながらも高機能を詰め込む傾向にあるため、敢えて選択するという人がいるかもしれない。
人気のホワイト色もラインナップ。しかし今回の検証ではブラックを選んだ |
外形寸法は幅205mm、奥行き460mm、高さ350mm。見慣れたミドルタワーPCケースとの比較では、幅はスリムだが奥行きはそこそこ確保されている。ただし高さは400mmにも満たないため、全体的な印象がコンパクトである事には間違いない。なお重量は5.8kgとされる。
また本体同様、外装パッケージもコンパクト。実測で幅約270mm、奥行き約430mm、高さ約520mmで、付属品および緩衝材を含む総重量は6.5kg。もちろん店頭購入による持ち帰りは十分可能。カート不要で公共交通機関が利用できる範囲だ。