エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1190
2022.09.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
気になる内部構造をチェックするべく、大柄な筐体を開封する。通常なら保証対象外の行為になるためご注意を |
「HX1500i 2022」の内部には、奥行き200mmの長大なボディを余すところなく活用するように、高品位コンポーネントがギッシリと詰め込まれていた。コンデンサはすべて日本メーカー製の105℃品で、電圧変動で劣化しない電極箔や低抵抗電解液の採用による超低ESR・低インピーダンス仕様が特徴。高効率動作のためヒートシンクは限定的で、それだけに動作中の発熱も控えめであろうことが窺える。
選りすぐりの高品質コンポーネントがギッシリ詰め込まれた「HX1500i 2022」の内部構造。贅沢にコストをかけられた製品であることがひと目で分かる |
EMC/EMIフィルターを備えた入力部。ノイズ対策は万全で、しっかりした規模が確保されている | 交流を脈流に変換する一次側整流回路。ブリッジダイオードは発熱が大きいため、ヒートシンクに固定されている |
力率を改善するアクティブPFC回路のコイル | 整流回路のダイオードに隣り合うように、ヒートシンク上に固定されているアクティブPFC回路のMOSFET |
脈流を平滑化して安定した直流に変換する一次側の平滑回路。耐圧420V105℃対応の日本ケミコン製コンデンサが実装されている |
実際に使う電圧値に近い出力電圧に変換するためのメイントランス。高効率かつ安定した動作が可能なデュアル構成になっている | LLC回路に実装されているコイル |
LLC回路のハーフブリッジMOSFETは、ヒートシンクに取り付けられている | 信号サンプリング用のサブトランス |
トランスから送られたパルス状の電力を再び整流する、2次側の整流回路 | 12Vから5Vと3.3Vを生成するDC-DC変換基板。高速応答が求められるため、固体コンデンサが採用されている |
12V用のフィルタリング回路。日本ケミコン製コンデンサが実装されている | スタンバイ用5VSB回路のドーターボードとサブトランス |
一番外側に実装されているドーターボードは、PFC回路やLLC回路、ファンコントロール用の制御基板だ | 最奥に実装されているのは、モジュラーコネクタ用のケーブルマネジメント基板だ |
冷却用に組み込まれている、140mm径のFDBファン「NR140P」。インテリジェントな回転制御が可能で、標準でセミファンレス動作に対応している |
トップカバーに4本のネジで固定。制御基板とは4pinコネクタで接続されている |