エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1190
2022.09.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、よりグラフィックス面における負荷環境を再現するため、最初に3Dベンチマークテストの「3DMark」を動作させる。最大級の負荷を30分間かけるために、テストプリセットには4Kストレステストの「Time Spy Extreme Stress Test」をチョイスした。
ちなみにテスト中における消費電力は663W。ここまでのストレステストに比べれば4割程度の物足りない気がするものの、本来のゲーミングシーンではこのくらいの負荷が一般的と言えるだろう。
ATXはほぼ12.02Vから動きがなく、驚きの安定性。CPU補助電源は小刻みに変動してはいるものの、全体の変動幅は11.96V~12.06Vで1%未満に収まっている。最も変動幅の大きかったPCI Expressですら全体で2%未満であり、しかもフルロード時は11.89V~11.90Vを繰り返すのみ。重量級の3D描画シーンにおいても、その安定性が揺らぐことはなかった。
次はより実際のゲームプレイに近い負荷を再現するため、オンラインの人気MMORPGタイトルである「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを動作させてみる。グラフィックス設定は「最高品質」、解像度は3,840×2,160ドットにセットし、最大限の負荷がかかるように設定して30分間ループで実行した。
なおテスト中の消費電力は、最大で642W。1500Wモデルの「HX1500i 2022」にとっては、4割ちょっとの負荷ということになる。
やはり不規則な負荷がかかるためか、グラフ上にはこれまでで最も大きな動きが見られた。ただしATX電源のフルロード時は12.02~12.04Vの範囲であり、動揺は見られない。11.99V~12.06V範囲で動作していたCPU電源も変動幅は0.5%程度。最も大きく変動していたPCI Expressですら規格上の許容数値を大幅に下回る約1.5%ほどだった。高負荷動作中の変動も一定のパターンに基づいており、むしろ安定性の高さが際立つ結果と言える。