エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1192
2022.09.10 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは画像を使い「Z690 PRO RS」の詳細をチェックしていこう。電源回路は「50A Dr.MOS」と「プレミアムパワーチョーク」による13フェーズの充実した構成。さらに基板には放熱性に優れる「2オンス銅層」を備えた6層基板を採用しており、ブースト機能によって大幅に消費電力が増加する第12世代Intel Coreプロセッサの安定動作を可能にしている。
Intel Z690チップセットマザーボードの中ではエントリークラスに位置づけられる製品だが、電源回路は13フェーズの充実した構成。MOSFETやチョークコイル、コンデンサも整然と配置され美しい仕上がりだ |
CPU向けの13フェーズ回路にはすべて電力効率に優れる「50A Dr.MOS」を採用する |
PWMコントローラはRichtek「RT3628AE」 | 補助電源コネクタは8+4pinの2系統を搭載 |
電源回路のヒートシンクは、いずれも2本のネジで基板に固定。またCPUソケット上部のヒートシンクはチョークコイル接触部にもサーマルパッドが貼り付けられていた |
「Z690 Pro RS」に実装されているチップセットは、LGA1700プラットフォーム向け最上位のIntel Z690だ。CPUとの接続には帯域幅の広いDMI4.0x8を採用し、CPUとチップセット間のボトルネックを解消。またCPUの倍率変更に対応しており、倍率ロックフリーの「K」シリーズを組み合わせることで、CPUのオーバークロックにも対応する。
チップセットには、実測72×52×9mmの薄型アルミニウムヒートシンクが2本のプッシュピンで固定されていた |
LGA1700プラットフォーム向けでは現行最上位のIntel Z690チップセット。Intelの新CPUへの対応も謳われている |
メモリスロットはデュアルチャネル対応のDDR4×4本を搭載し、最高5,300MHzまでの高クロックメモリに対応する。また容量も最大128GBまで増設できるため、メモリスピードや容量に不満が出ることはないだろう。
デュアルチャネル対応のDDR4×4本のメモリスロット。CPUソケット側からDDR4_A1/A2/B1/B2の並び。なお2本で運用する場合にはDDR4_A2/B2から使用する |