エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1194
2022.09.16 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 8.0.4」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」でチェックしたシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでもスコアに有意な違いは見られず、Silicon Motion「SM2269XT」は圧縮率の影響のないコントローラと結論付けて良いだろう。そこで以降のテストは「デフォルト (ランダム)」に絞って行うことにした。
ここからは「CrystalDiskMark 8.0.4」を使い、データサイズによる性能の違いを中心に確認していこう。
【16MiB(MB/s)】 | 【16MiB(IOPS)】 |
【64MiB(MB/s)】 | 【64MiB(IOPS)】 |
【256MiB(MB/s)】 | 【256MiB(IOPS)】 |
【1GiB(MB/s)】 | 【1GiB(IOPS)】 |
【4GiB(MB/s)】 | 【4GiB(IOPS)】 |
【16GiB(MB/s)】 | 【16GiB(IOPS)】 |
【64GiB(MB/s)】 | 【64GiB(IOPS)】 |
まずシーケンシャルアクセスを確認すると、読込最高約4,220MB/s、書込最高約3,365MB/sで、いずれも公称値を上回る転送速度を記録。スコアのブレも読込で最高約7%、書込は約2%に留まり常に安定したパフォーマンスが期待できる。
またランダムアクセスも読込が最高約392,300 IOPS、書込が約677,100 IOPSで、やはり公称値を上回る結果。書込についてはデータサイズ64GiBでは性能が低下しているものの、一般的な用途でこれほど大容量のデータを扱うことはまれ。高解像度な動画のエンコードや大規模な3Dレンダリングといった処理を行わない限り、問題にはならないだろう。