エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1196
2022.09.26 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずはCPUレンダリングベンチマークの定番「CINEBENCH R15」を使い、CPUの瞬間的な最高パフォーマンスをチェックしていこう。
まずシングルコアテストを確認すると、Ryzen 7000シリーズはコア数が同じRyzen 5000シリーズを14~17%上回るスコア。さらに最もエントリークラスのRyzen 5 7600XでもCore i9-12900Kはもちろん、シングルコアではこれまで最速だったCore i9-12900KSをも上回り、間違いなく現行最高峰のパフォーマンスを発揮する。
そしてマルチコアテストについては、最も差が大きいRyzen 9 7950XとRyzen 9 5950Xでは40%以上、最も差が小さいRyzen 7 7700XとRyzen 7 5800Xでも約15%上回り、Ryzen 7000シリーズはコア数的にワンランク上のRyzen 5000シリーズに匹敵するスコアを叩き出している。
「CINEBENCH R15」に比べてメニーコアCPUへの最適化が進んでいるレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」のスコアも確認しておこう。
シングルコアテストでは、コア数が同じRyzen 5000シリーズと比較して20%以上も性能が向上。さらにマルチコアテストでもRyzen 9 7950Xでは44%、最も差が小さいRyzen 7 7700Xでも27%上回り、いずれも「CINEBENCH R15」に比べて差が広がっている。またRyzen 5000シリーズでは、Ryzen 9 5950XでもCore i9-12900Kの後塵を拝していたマルチコアテストだが、Ryzen 7000シリーズでは、12コア/24スレッドのRyzen 9 7900Xでも10%以上高いスコアを記録している。
「CINEBENCH」系の最新レンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」のスコアも確認をしておこう。
シングルコアテストは、すべてのCPUでRyzen 5000シリーズから20%以上、マルチコアテストではRyzen 9 7950Xで40%以上、最も差が小さいRyzen 7 7700Xでも26%以上スコアが上昇するなど、スコアの傾向は「CINEBENCH R20」とほぼ同じ。またRyzen 9 7950Xはもちろん、Ryzen 9 7900XでもCore i9-12900Kを上回るスコアを記録しており、メインストリーム向けCPUの中では間違いなく最高のマルチスレッド性能を備えている。