エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1197
2022.09.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
取材班が向かったのは、先日幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2022」(9月15日~18日)。今年のMSIは例年にない力の入れようで、オリジナルデスクトップPCをはじめ、最新のゲーミングノートPCや国内初披露のPCパーツ、ゲーミング液晶ディスプレイ、ゲーミングデバイスをずらりと展示する大きなブースを出展していた。そんなMSIブースに展示されていたのが、今回の主役「Trident S 5M-022JP」だ。MSI初のクラウドに特化したゲーミングPCで、会場では実際にゲームが遊べるようになっていた。
3年ぶりのリアル開催となった「東京ゲームショウ2022」は総来場者約14万人を記録し、盛況のうちに終了した。MSIブースの注目製品については、こちらのレポート(取材班)に詳しいので参照いただきたい |
ここで改めてクラウドゲーミングについて簡単に振り返っておこう。クラウドゲーミングは、データセンターのリモートサーバーを使用しユーザーが好きなゲームをインターネット経由でストリーミングしてプレイできるサービス。さまざまなデバイスから最新ゲームを場所を選ばずにプレイできるというもので、2000年後半に登場した際にはかなり話題となったことを覚えている人も多いだろう。
MSI「Trident S 5M-022JP」 実勢売価税込128,000円前後(2022年9月現在) 製品情報(MSI) |
当初はゲーミングPCやコンシューマーゲーム機との棲み分けが曖昧だったことや、安定した高速インターネット回線の確保が必要なことから普及に時間がかかっていた。ところがここ数年のテクノロジーの進歩と回線速度の向上によりそれらの問題が解決。最近では、クラウドゲーミング用携帯ゲーム機も複数登場するなど、改めてゲームユーザーの関心を集めている。
インタビューへ入る前に、まずは「Trident S 5M-022JP」の概要を確認しておこう。本体はコンシューマーゲーム機を彷彿とさせるスタイリッシュなデザイン。専用のワイヤレスゲーミングコントローラ「FORCE GC30 V2」が付属している。また、コントローラの操作に最適化した専用アプリケーション「Game Stadium」がプリインストールされ、コンシューマーゲーム機のような手軽さでゲームを楽しむことができる。
ハードウェア面での主なスペックはCPUが「Zen 3」アーキテクチャを採用したデスクトップ向けAPU「Ryzen 7 5700G」(8コア16スレッド/3.8GHz/Turbo4.6GHz/キャッシュ4MB+16MB/TDP65W)、内蔵タイプのグラフィックス機能はRadeon Graphics(8コア/クロック2,000MHz)、チップセットはAMD B300を採用。そのほか、メモリはDDR4 SO-DIMM 16GB(8GBx2/空きスロットなし)、ストレージは512GB NVMe M.2 SSDを搭載。ネットワークはRealtek RTL8111HによるギガビットLANとIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax無線LAN、Bluetooth 5.2に対応する。