エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1198
2022.09.30 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いて「X670E Taichi」の搭載するオーディオ回路をチェックしていこう。普段は周囲と調和するデザインのシールドで隠されており、その直下のオーディオチップにはRealtekのハイエンド向けIC「ALC4082」を採用。フロントオーディオ用にS/N比130dBのDACチップ「ESS SABRE9218」を実装するほか、WIMAのハイグレードオーディオ用コンデンサを搭載している。また、オーディオ回路をメイン基板からシールドで分離。クロストークを防ぐために左右のチャンネルも基板レベルで分離された、ノイズに強い独立構造になっている。
指定席である拡張スロット脇に収まっているオーディオ回路。サウンドのクオリティに影響するノイズに対して徹底した対策が施されている |
メインチップとして搭載されているのは、ハイエンドマザーボードに採用例の多い5.1chサラウンド対応のRealtek「ALC4082」だ | フロントオーディオ用DAC「ESS SABRE9218」のすぐ隣にには、ハイグレードオーディオ用のWIMAコンデンサが実装されている |
基板レベルで分離された独立構造のオーディオ回路。左右チャンネルの回路もレイヤーを分けて搭載されている | 回路の主要部分は周辺のカバーと同デザインのシールドでカバーされている |
PCとしての使い勝手を左右することになる、バックパネルの各種インターフェイスもチェックしておこう。ネットワークはKiller E3100Gによる有線2.5ギガビットLANと、ワイヤレスのKiller AX1675X 802.11ax(Wi-Fi 6E)で構成された「Killer DoubleShot Pro」構成。有線とワイヤレスの両方の帯域を利用して、優先度に応じた最適なトラフィック管理が行える。
また、デュアルチップセット設計の恩恵として多数のUSBポートを搭載。特に「X670E Taichi」シリーズの場合は、ASRockのAMD X670Eマザーボードとしては、唯一Thunderbolt 4互換のUSB4 Type-Cポートを備えている。最大40Gbps転送の高速インターフェイスで、DP Altモードによる映像出力(iGPU)やUSB PD給電も可能だ。
ASRockのAMD X670Eマザーボードは、全モデルが一体型I/Oパネルを採用。有線・無線のネットワーク機能をはじめ、独自のゲーミング向けポートや最新USBインターフェイスが揃っている |
そのほか、異なるコントローラを割り当てることで、高レポートレートのゲーミングデバイスの性能を最大限に引き出せる「ライトニング ゲーミングポート」を搭載。USBメモリと電源ユニットのみでBIOSアップが可能な「BIOS Flashback」用のボタンも備えている。
ワイヤレスネットワーク用には、大型のブレードアンテナが付属。安定した通信品質を確保できる |