エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1198
2022.10.02 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
テストセッションのラストは「P3 Plus」シリーズの高負荷時の発熱を確認していこう。負荷テストは「CrystalDiskMark 8.0.4」をデータサイズ64GiBにして、3回連続でテストを実施し、ヒートシンクなしの状態と、マザーボードに標準装備されるヒートシンクを搭載した場合で計測を行った。なお「HWiNFO 64」では、「P3 Plus」シリーズの温度は3種類取得されていたが、今回はコントローラと思われる最も温度が高い「Drive Temperature 2」の値を採用している。
ヒートシンクなしの「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果 | ヒートシンク装着時の「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果 |
ヒートシンクなしの状態では、最高96℃まで温度が上昇しているがサーマルスロットリングと思われるスコア低下はなく、Phison「PS5021-E21」は温度耐性に優れるコントローラのようだ。またヒートシンクを搭載すると最高温度は78℃へと18℃も低下。さらにテスト終了後の温度低下も速くなることから、「P3 Plus」シリーズを使う場合は可能ならヒートシンクを併用するようにしたい。
ヒートシンクなし:アイドル時のサーモグラフィ結果 | ヒートシンクなし:高負荷時のサーモグラフィ結果 |
ヒートシンク装着時:アイドル時のサーモグラフィ結果 | ヒートシンク装着時:高負荷時のサーモグラフィ結果 |
サーモグラフィの結果を確認すると、もっとも温度が上昇するのは想像通り中央にあるコントローラ部分。温度は内部センサー読みよりも低いが最高85.6℃まで上昇しており、やはり可能であればヒートシンクは併用したほうがいいだろう。
PCI Express 4.0(x4)SSDのコストパフォーマンスモデルとして投入された「P3 Plus」シリーズだが、「CrystalDiskMark 8.0.4」や「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」では、PCI Express 4.0(x4)SSDのミドルレンジに匹敵する転送速度を記録した。
またアプリケーションやゲームを想定したベンチマーク結果も良好で、PCI Express 3.0(x4)SSDの中では最高クラスの性能だった「P3」シリーズを上回る。さらに圧縮率の高いデータであれば、シーケンシャルアクセスは最高7,400MB/s、ランダムアクセスも100万IOPSを軽く上回り、PCI Express 4.0(x4)のインターフェイスの限界に迫るパフォーマンスを発揮する。
そしてクローン化ソフトウェア「Acronis True Image for Crucial」が無償提供されるのも大きなメリット。追加投資なしで既存の環境を移行できることから、新規PCを組む場合はもちろん、既存PCのアップグレード用途としてもオススメできる製品だ。
協力:Crucialブランド
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