エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1202
2022.10.11 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは早速「GeForce RTX 4090 Founders Edition」(以下:GeForce RTX 4090)をPCに組み込み、そのパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCには、Core i9-12900KをベースにしたPCを用意し、比較対象としてGeForce RTX 3090に匹敵するゲーミング性能を備えたGeForce RTX 3080 Ti Founders Edition(以下:GeForce RTX 3080 Ti)でもテストを実施。また今回はウルトラハイエンドモデルということを考慮し、いつもよりレイトレーシングやGPU負荷の大きいゲームタイトルを増やして検証を行っている。
「GeForce RTX 4090 Founders Edition」のブーストクロックは2,520MHzだが、テスト中は最高2,745MHzまで上昇した |
まずは定番3Dベンチマーク「3DMark」のレイトレーシングテスト「Port Royal」のスコアを確認していこう。
GeForce RTX 30シリーズは、もともとレイトレーシングを得意としているが、GeForce RTX 4090はGeForce RTX 3080 Tiの約2倍のパフォーマンスを発揮。ほぼ同環境での検証になるGeForce RTX 3090 TiのオーバークロックモデルMSI「GeForce RTX 3090 Ti SUPRIM X 24G」との比較でも1.7倍以上のスコアを叩き出している。
続いて、シーン全体のレンダリングにレイトレーシングを使用するより負荷の高い「DirectX Raytracing feature test」の結果を確認しておこう。
「Port Royal」からさらに差が広がり、GeForce RTX 3080 Tiとの比較では実に2.5倍近いスコアを記録。MSI「GeForce RTX 3090 Ti SUPRIM X 24G」に対しても2.2倍以上も上回るスコアで、最新アーキテクチャ「Ada Lovelace」のレイトレーシング性能は極めて高いことが分かる。
超解像技術DLSSの性能を計測する「NVIDIA DLSS feature test」についても簡単に性能をチェックしておこう。テストは「DLSS version」が「DLSS 2」、「DLSS output resolution」が「2,560×1,440」、「Super Resolution」が「Performance」の初期設定のままで実行している。
GeForce RTX 4090では、超解像技術の最新バージョン「DLSS 3」への対応が追加されているが、「DLSS 2」でもGeForce RTX 3080 Tiの約1.9倍近い差をつけており、「DLSS 3」非対応のゲームでも超解像技術によってフレームレートを大幅に引き上げることができる。