エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1202
2022.10.11 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
24GBの大容量ビデオメモリを搭載し、ワークステーションでの用途も想定しているGeForce RTX 4090。ゲーム系のベンチマークが一段落したところで、クリエイター系のパフォーマンスについても確認をしておこう。まずは「V-Ray 5 Benchmark」からだ。プリセットは「V-Ray GPU CUDA」と「V-Ray GPU RTX」を選択している。
GeForce RTX 3080 Tiと比較すると「V-Ray GPU CUDA」で約90%、「V-Ray GPU RTX」では約2倍までスコアが向上しており、RTコアを使用したレンダリングを特に得意としているようだ。
続いて「Blender 3.3.0」の結果も確認していこう。レンダリングにはGPUを使用し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を選択している。
最もスコア差が小さい「junkshop」でも約74%、最も差が大きい「monster」では約2.3倍もの差がつき、やはり「Ada Lovelace」アーキテクチャの効果は大きいことがわかる。現在Ampere世代のグラフィックスカードでレンダリングを行っている場合は、GeForce RTX 4090にアップグレードすることで、処理時間を劇的に短縮することができるだろう。
OTOY社のレンダリングエンジンOctaneRenderのパフォーマンスをテストする「OctaneBench 2020.1.5」のスコアもチェックしておこう。
スコアの結果は「V-Ray GPU CUDA」に近く、GeForce RTX 3080 Tiからは約86%パフォーマンスが上昇した。ここまでのベンチマーク結果をみる限り、「Ada Lovelace」アーキテクチャでは、3Dグラフィックスやレイトレーシング性能だけでなく、コンピュート性能についても順当に向上しているようだ。