エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1213
2022.11.01 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、パッケージから取り出した「KRPW-PA1200W/92+」を外側からチェックしていこう。まず印象的なのは、徹底して飾りっ気を排除したデザインだ。装飾的な要素を含む凹凸もまったくなく、側面に出力仕様などを記載したシールが貼られているだけ。PCパーツとしての機能に関係ない部分にはできるだけコストをかけない、玄人志向らしさが漂う外観になっている。
外形寸法は幅150mm、奥行き180mm、高さ86mmで、1200Wモデルとしてはやや短めに収められた筐体を採用。背面には主電源とは別に小型のロッカースイッチを備えており、このスイッチでセミファンレス機能のON/OFFを切り替えることができる。
良く言えば質実剛健な、飾りっ気要素ナシの筐体。奥行きは180mmもあるが、1200Wモデルとしては短めな部類だ |
冷却機構には135mm径のFDBファンを搭載、セミファンレス動作にも対応している |
側面にはブランド名や容量、出力仕様などを記載したシールが貼られている |
組み込んだ際はPCケース後方を向くことになる背面部。AC電源口と主電源のロッカースイッチを搭載、その他の領域はほぼ通気孔で占められている |
背面の片隅に搭載されているのは、セミファンレス機能のON/OFFボタン。評価サンプルの場合は、開封時点でOFFに設定されていた |
PCケース内部を向くモジュラーコネクタ。コネクタ種別ごとに印字分けされており、どのコネクタを接続すればいいかがひと目で分かる |
フルモジュラー仕様を採用する「KRPW-PA1200W/92+」。各種ケーブルも折り曲げしやすいフラット形状になっている |
「KRPW-PA1200W/92+」のケーブルタイプは、すべてに着脱式コネクタを採用したフルモジュラー仕様。使用するコネクタのみを接続すればよく、(特にケーブル数の多くなりがちなハイエンド向け電源ということもあり)PCケース内の配線は格段に楽になる。
そしてコネクタ構成は、ATX 20+4pin×1、ATX 12V 4+4pin×2、12VHPWR×1、PCI Express 6+2pin×8、SATA×12、4pinペリフェラル×8というもの。12VHPWRケーブルは2系統のPCI Expressモジュラーコネクタから給電する仕様になっている。
ちなみに12VHPWR非搭載グラフィックスカードを使用する場合も、8系統を備えるPCI Expressコネクタには不足なし。CPU補助電源もハイエンドマザーボードへの給電をまかなえる十分な構成だ。
ATX 24(20+4)pinケーブル。ケーブル全長は600mmだ | CPU補助電源ATX 12V 4+4pinケーブルは、2本で2系統へ給電できる。ケーブル長は750mm |
1コネクタで最大600Wを給電可能な12VHPWRケーブル。PCI Express用のモジュラーコネクタ2系統を束ねて1コネクタを出力している |
PCI Express補助電源は2タイプあり、こちらはコネクタ1つのみ(1:1)のケーブル。全長は750mmだ | こちらのPCI Express補助電源ケーブルは、1本に2コネクタを備える分岐仕様。全長900mm(750mm+150mm)のケーブルが2本同梱されている |
SATA電源ケーブルは、1本につき3コネクタを搭載。合計4本で12系統へ給電可能であり、ケーブルの全長はいずれも750mm(550mm+100mm+100mm)だ | 4pinペリフェラルコネクタは、1本につき4系統を搭載。全長750mm(550mm+100mm+100mm)のケーブルが2本付属している |
アース線を備えた主電源ケーブルも付属する |