エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1214
2022.11.03 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークを進めていく。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の結果から確認していこう。グラフィックス設定は「最⾼品質」で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
フルHD解像度で約40,500ポイント、4K解像度でも約27,500ポイントで、最高判定“非常に快適”となる15,000ポイントを大きく上回る。平均フレームレートも4K解像度ですら180fpsを超え「Strix RTX 4090」なら、現行どの液晶ディスプレイを組み合わせた場合でも最高品質で快適なゲームが楽しめる。なおCPUの影響が大きいこともあり、「RTX 4090 FE」との差はすべての解像度で1%未満しかなく、大きな違いはなかった。
RPGながら重量級のゲームとして知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアも確認しておこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィックス設定は「高品質」を選択。なお3,840×2,160ドットではDLSSを有効にした状態でも計測を実施している。
こちらもすべての解像度で最高判定である“非常に快適”の12,000ポイントをクリアしており、4K解像度でも正直DLSSを使う必要はないだろう。またフルHD解像度ではGPU性能が飽和し、WQHD解像度との差がほとんどなくなっている。GeForce RTX 4090搭載グラフィックスカードで、RPG系のゲームをプレイする場合は最低でもWQHD解像度以上のディスプレイを用意したい。
続いて、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、総合品質は“最高”を選択した。なお計測にはゲーム内ベンチマークテストを使用している。
やはりフルHD解像度ではGPU性能が飽和しているためスコアが頭打ち。また4K解像度でもフレームレートは550fpsを超えており、「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」をやるにはGeForce RTX 4090は正直オーバースペックだろう。また「Strix RTX 4090」と「RTX 4090 FE」を比較すると、いずれの解像度でも約2%の差がつき、軽いゲームながらオーバークロックの効果はあるようだ。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。ちなみに「Apex Legends」では、プリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質な設定にして、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類を選択。144Hzのフレームレート制限は解除し、「トレーニング」を1分間周回したときのスコアを「CapFrameX」で計測している。
フルHD解像度やWQHD解像度では最高画質に設定してもフレームレートの上限である300fpsで頭打ちになる。また4K解像度でも260fpsに迫るスコアで、より負荷の高くなる実ゲーム環境でも4K/144Hzの液晶ディスプレイの性能を最大限に引き出すことができるだろう。