エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1215
2022.11.05 更新
文:撮影・藤田 忠
今回”with Heatsink”モデルの2TBモデル「WDS200T2XHE」も借り受けたので、PCI Express 4.0対応の大容量NVMe M.2 SSDの増設が必須レベルともいえるPlayStation 5(以下:PS5)に搭載してみた。
違いはヒートシンクの有無だけなので、パフォーマンスは「WDS200T2X0E」と同じだ |
PlayStation公式ライセンスを取得していたSN850の後継モデルだけあって、ヒートシンクを装備した”with Heatsink”モデルは、メーカー動作環境にしっかりとPS5の記載があるので、安心して拡張ストレージに搭載できる。
拡張スペースに、ピッタリと収まる。ヒートシンクのサイドが山切りカットになっているの、ヒートシンクの中空構造も活きてくる |
PS5拡張ストレージスロットに「WDS200T2XHE」を搭載してフォーマットを実行すると、シーケンシャル読み込み速度は6,524MB/sとなった。さすがにPC環境よりもダウンしているが、PS5のM.2 SSD要件となる5,500MB/sを余裕で超えている。
拡張ストレージを取り付けると、初回起動時にフォーマットが促される | PS5でのパフォーマンスチェックでは、6,524MB/sを記録した |
PS5のストレージで、”WD_BLACK SN850X HS 2000GB”として認識 | 4つのゲームタイトルを使って、内蔵ストレージと比較した |
ゲーム起動、ロード時間のテストには、「アサシン クリード ヴァルハラ」「グランツーリスモ7」「DEATHLOOP」「The Last of Us Part 1(PS5 リメイク版)」といったゲームタイトルを使用している。内蔵SSDと「WDS200T2XHE」それぞれで5回計測を行い、最も速かったときと、遅かったときを除いた3回から平均値を求めている。
「The Last of Us Part 1(PS5 リメイク版)」では、起動、ロードともに1秒以上も短縮しているが、そのほかはPS5標準SSDとほぼ同じ。実ゲームプレイでのテストを含めて、4時間ほど「WDS200T2XHE」にゲームを移動して試しているが、その間にゲームがカクツクようなことは一切なく、プレイすることができた。最新「WD_Black SN850X NVMe」シリーズも安心して、PS5に搭載できるだろう。
前モデルSN850の信頼性はそのままに、アクセス速度をPCIe 4.0 NVMe M.2 SSDでは最速クラスの読み込み7,300MB/s、書き込み6,600MB/sにまで引き上げた「WD_Black SN850X NVMe」シリーズ。実際のテストでもしっかりとパフォーマンスは出ており、安心しておすすめできる。また“with Heatsink”モデルは、SN850と同じくPS5の拡張ストレージの定番になるだろう。
最速の座はPCI Express 5.0(x4)対応モデルの登場とともに譲ることになるが、現行の環境で十分冷却できる発熱に、PCIe 4.0最速クラスのアクセス速度、そして価格のバランスの良さも高く評価できるポイント。「WD_Black SN850X NVMe」は、新世代CPU&マザーボード、グラフィックスカードで組む最新ゲーミングPC自作にもイチオシだ。
協力:CFD販売株式会社