In Win「A5」のケーブルマネジメント機構

電源ユニット搭載箇所を変えるだけで、見慣れたミドルタワーPCケースとは内部構造がガラリと異なる。A5は独自設計による高エアフローPCケースである事が分かった。これはメインエリアとなる左側面のみならず、マザーボードトレイの裏配線スペースにも影響を及ぼしている。それがケーブルマネジメント機構だ。

マザーボードトレイ背面をじっくり観察すると、そこには見慣れたスルーホールはほぼ見当たらない。結束バンドを固定するフックも無い。その理由は単純で、通常電源ユニットはボトムカバー内部に収納するため、そこから伸びるケーブルをマザーボードトレイのどこかに通し、メインエリアへと配線する必要がある。しかしA5の場合、電源ユニットをメインエリア内のフロント上部にマウントすることから、マザーボードトレイ表裏を行き来する事が無い。

ただしそれらしきものは僅かに存在し、2.5/3.5インチ共用ドライブトレイと2.5インチ専用ドライブトレイの左手には、SATAデータ/電源ケーブルをストレート方向に配線できる、スルーホールが設けられていた。その先には電源ユニットがマウントされている。

マザーボードトレイ背面には3.5インチHDDが搭載できることから、裏配線スペースは実測で約30mm確保されている

In Win「A5」の付属品総点検

最終セッションの組み込み作業を目前に、A5の付属品を総点検しておこう。組み込みに必要なネジ類は多くのIn Win製PCケース同様、厚手のビニール製ジッパー袋に詰め込まれていた。各々のネジは個包装され、必要な時にハサミでカットする。内容物を確認すると、モデル特有のネジは使用されておらず、万一の不足や紛失時でも容易に代替え品は用意できそうだ。

その他「スタンドオフ」(マザーボードスタンドオフ)や、プラスドライバーの先端をスタンドオフの固定用に変更できる「マザーボードスタンドオフソケット」、「ケーブルタイ」(結束バンド)等も同梱。ケーブル類も2種、のちに紹介する「GPUサポートステイ」も付属していた。

QRコードカード	六角ネジ(x17)

マザーボードスタンドオフ(x2)	マザーボードスタンドオフソケット(x1)

2.5″SSDネジ(x16)	3.5″HDDネジ(x8)

ケーブルタイ(x5)	PWMファン延長ケーブル(x1)

ARGBファン延長ケーブル(x1)	GPUサポートステイ(x1)