エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1217
2022.11.09 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
総合ベンチマークテスト「PCMark 10」によるパフォーマンス比較もチェックしておこう。プリセットは、CPUおよびGPUを使用した総合的なシステム性能をチェックする、長時間テストの「PCMark 10 Extended」を実行している。
6,000MHzは4,800MHzに対して総合スコアで4%近く、3,200MHzに対しては6%以上スコアを改善させており、メモリ帯域幅の影響は確かにあるようだ。ただしDigital Content Creationのようにスコア上昇が比較的大きかったテスト項目もあれば、Gamingのように控えめなテストもあり、一律ですべてにメモリスペックの影響があるわけではない。
続いてよりグラフィックスに特化したベンチマークとして、3Dベンチマークの定番テスト「3DMark」をチョイス。テストはDirectX 12対応の「Time Spy」とDirectX 11に対応する「Fire Strike」の2種類で、それぞれすべてのプリセットを実行している。
すべてのテストプリセットを比べてみると、元よりグラフィックスカードの影響が大きなテストとあって、メモリ性能による影響はそれほど大きくない。しかし6,000MHz設定では、わずかながらすべてのテストにおいて安定して高いスコアをマークしている点は、これまでの検証と同様だ。
より実際のゲームにおける環境に近いテストとして、MMORPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを動かしてみる。画質設定は“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンを使用して計測している。
フルHD環境において3,200MHzでやや低めにスコアが出たものの、それ以外では接近したスコア傾向になった。ただし6,000MHzはWQHD解像度で約6%、4K設定では最大約5%程度と、負荷が大きい環境ではそれなりのスコア差をマークしている。やはり動作クロックおよび帯域幅が向上することで、安定して高いパフォーマンスを発揮できる点に違いはないようだ。