エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1217
2022.11.09 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
最後はより重量級のゲームとして、オープンワールド型アクションゲーム「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークを実行する。画質は最も負荷の大きな“最大”をベースに、レイトレの反射効果を“最大”に設定。解像度は先ほど同様、1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3パターンに設定して計測を行っている。
グラフィックスカードへの依存度が高いようで、それほど大きな差は出なかったという印象。ただし何度テストをやり直しても低クロック設定が上回ることはなく、メモリ帯域の広さは安定してパフォーマンスに寄与していることが窺える。CPUやGPUに加え、メモリのチョイスにも気を使うべきだろう。
「DOMINATOR PLATINUM RGB DDR5」シリーズは数あるDDR5メモリの中でも高価な部類に入る製品ながら、ハイエンド志向なユーザーを中心に高い人気を誇っている。それはRyzen 7000シリーズに合わせて販売が始まった、AMD EXPO対応モデルも同様。ショップによれば「AMD EXPO対応メモリの中でも、CORSAIR製品はダントツで売れ筋になっている」とのこと。特に価格を気にせずハイエンド構成を狙うエンスージアストには、指名買いする人も多いと聞く。
そしてそのCORSAIR製品の中にあって、フラッグシップとも言えるシリーズが「DOMINATOR PLATINUM RGB DDR5」。厳格に選別されたコンポーネントと、モジュール全体をくまなく冷やす独自冷却機構の「CORSAIR DHX」を組み合わせた、トップクラスの高い完成度が魅力だ。オーバークロック仕様の高負荷環境でも確実に動作するという、抜きん出た安心感が人気を呼んでいる。
今回検証を行ったのは、Ryzen 7000シリーズにおけるスイートスポットに挙げられる6,000MHz対応モデル。必ずしもすべてのシーンにおいて明確な性能差がでるわけではないが、メモリ帯域幅が物を言う環境であれば、最新Ryzenにとってこの上ないパートナーになってくれるはずだ。
すでに店頭においては、Ryzen 7000シリーズ購入者のほとんどがAMD EXPO対応メモリをチョイスしている模様。その数ある選択肢において、屈指の人気シリーズかつスイートスポットで動作する「CMT32GX5M2B6000Z30」は、ハイエンド志向のユーザーであるほど見逃せないモデルになるだろう。
協力:CORSAIR