エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1219
2022.11.15 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて、最新APIであるDirectX 12 Ultimateに対応したベンチマーク「Speed Way」の結果を確認していこう。
GeForce RTX 3080 Tiとの比較では約37%高いスコアで、DirectX 12 Ultimateでもしっかりとその性能が発揮されている。またGeForce RTX 4090との比較ではその差が約26%に留まり、これまでのベンチマークに比べると差が縮まっている。
APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアも確認しておこう。なおハイエンドグラフィックスカードということを考慮して、今回は「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方のプリセットを使用している。
「Ada Lovelace」ではCUDAコア自体の性能も引き上げられているようで、CUDAコア数が少ないにも関わらず、Graphics testの結果は「Time Spy」「Time Spy Extreme」ともGeForce RTX 3080 Tiを40%以上も上回る。またGeForce RTX 4090との比較では、WQHD解像度の「Time Spy」では約27%なのに対して、4K解像度の「Time Spy Extreme」では約37%に広がり、CUDAコア数の差だけではなく、メモリ帯域などの影響もあるのだと思われる。
APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアについても確認をしておこう。こちらもハイエンドグラフィックスカードということを考慮して、「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類のプリセットで検証を行っている。
「Fire Strike」ではCPU性能がボトルネックになるようで、GeForce RTX 3080 Tiとの差は約27%に留まる。しかし、グラフィックスカードへの負荷が高くなる「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」では約40%に広がり、高負荷環境ではGeForce RTX 4080のほうが圧倒的に優秀な性能を発揮する。
またGeForce RTX 4090と比較では、「Fire Strike」では約15%だが、「Fire Strike Extreme」では約33%、「Fire Strike Ultra」では約40%と解像度が上がるにつれて差も広がっていく。