エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1219
2022.11.15 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークを進めていこう。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は「最⾼品質」で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
GeForce RTX 3080 Tiとの比較では、フルHD解像度とWQHD解像度で約20%、4K解像度では32%で、メモリ帯域は狭くなっているにも関わらず、GeForce RTX 4080の方が高解像度環境に強いことがわかる。またGeForce RTX 4090に対しては、フルHD解像度環境では約2%でほとんど差がなく、解像度を下げて高リフレッシュレートを狙う場合にはGeForce RTX 4080は良い選択肢になるだろう。ただし、WQHD解像度では約10%、4K解像度では約28%に差が広がり、高解像度環境ではGeForce RTX 4090が強さを見せる。
続いてRPGとしては重量級のゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアを確認していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィックス設定は「高品質」を選択。なお3,840×2,160ドットではDLSSを有効にした状態でも計測をしている。
最も差が小さいフルHD解像度でもGeForce RTX 3080 Tiより約20%、それ以外の解像度ではいずれも30%以上高いスコアで、「Ada Lovelace」アーキテクチャの強さが光る結果になった。またGeForce RTX 4090との比較では、フルHDでは約4%しか差がないものの、WQHD解像度では約16%、4K解像度では30%以上の差が付き、これまでのテストと同様、高解像度環境では差が大きくなる。
続いて、比較的負荷が軽く、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、総合品質は“最高”を選択した。なお計測にはゲーム内ベンチマークテストを使用している。
今回検証に使用したグラフィックスカードならいずれの解像度でも500fpsを超え、現行最速の液晶ディスプレイでも全く問題ない。またGeForce RTX 40シリーズはいずれもその差は3%以内に収まり、完全に性能が飽和しているようだ。一方、GeForce RTX 3080 Tiとの比較ではフルHD解像度で約16%、それ以外の解像度ではいずれも約30%の差がついている。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。プリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質な設定にして、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類を選択。144Hzのフレームレート制限は解除し、「トレーニング」を1分間周回したときのスコアを「CapFrameX」で計測している。
GeForce RTX 3080 Tiとの比較では、フルHD解像度で約26%、WQHD解像度で約29%、4K解像度では約36%上回るスコアで、これまで同様負荷が高くなるにつれて差が大きくなっている。なおWQHD以下の解像度ではGeForce RTX 4090は300fpsの制限に引っかかり、正直オーバースペック。GeForce RTX 4080でもフルHD解像度なら287.7fps、WQHD解像度でも251.2fpsをマークしていることから、WQHD以下の解像度で「Apex Legends」を遊ぶ場合はGeForce RTX 4080を選択したほうがいいだろう。