エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1225
2022.12.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
いまだ採用タイトルの多いDirect X11を使用した「Fire Strike」のスコアもチェックしておこう。テストプリセットは先ほどと同様、Fire Strike/Fire Strike Extreme/Fire Strike Ultraの3種類すべてを実行している。
フルHDの無印テストは総合スコアでも50,000を超えており、テスト中のフレームレートは320fpsと圧倒的。WQHDのFire Strike Extremeはスコア32,000以上でフレームレートは180fps超え、4KテストのFire Strike Ultraでも100fpsに迫るパフォーマンスを見せてくれた。ここまでのテストからも、基本的にAPIを問わず高画質設定での4Kプレイを無理なくこなせる実力を備えているようだ。
ここからは、最新世代で大幅な進化を遂げたレイトレーシング性能を「Port Royal」でチェックしていこう。
RTコアが最新の第3世代にアップグレードされていることもあり、18,000に迫る良好なスコアをマーク。前世代ハイエンドのGeForce RTX 3080 Tiに比べれば約36%も高いスコアであり、テスト中のフレームレートも80fps以上に達していた。実際のゲームにおいてもプレイ感覚を損ねることなく、レイトレーシングのリアルな描画が楽しめるだろう。
次はテストシーン全体をレイトレーシングのみで描画する、レイトレ特化のベンチマークテスト「DirectX Raytracing feature test」を実行。その結果を見ていこう。
かなり負荷の大きなテストながら、フレームレートは84.59fpsに達していた。テスト中の映像も滑らかで、対応タイトルであれば積極的にレイトレーシングを有効にしたいところ。超解像技術を前提にすることなくレイトレーシング設定の運用が可能だ。
続いてはNVIDIAの超解像技術であるDLSSの効果を検証できる、「Port Royal」ベースのDLSSテスト「NVIDIA DLSS feature test」を実行。DLSS versionは従来のDLSS 2に加え、GeForce RTX 40シリーズが新たに対応した最新のDLSS 3を選択している。
DLSSオフのネイティブ環境でも80fpsオーバーと、ゲームにおいても十分遊べる水準だ。ところがDLSSを有効にすると、フレームレートが約2.3倍の187.88fpsへとさらに大幅向上。高リフレッシュレートのゲーミング液晶も活かすことができる水準に改善している。
そして新しいDLSS 3のベンチマーク結果を見ていくと、ネイティブ環境では40fps未満と苦戦。4K解像度のテストとあって、本来であればプレイが難しいレベルの環境だ。しかしDLSS 3を有効化すると、フレームレートが約3.9倍まで大幅改善。対応タイトル次第ではあるものの、4Kゲーミング液晶の実力を引き出せるレベルにプレイ水準を一変させるとは、素直に驚きだ。