エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1226
2022.12.08 更新
文:編集部/撮影:pepe
「PG42UQ」のスペックや概要を確認したところで、ここからは実際に「Apex Legends」「フォートナイト」といったゲーム画面や製品資料を見ながら、PCおよびPS5の映り具合を確認するとともに各種機能のチェックを進めていく。
有機ELパネルの4Kモデルとしては珍しくリフレッシュレートは最大で138Hzに設定可能 |
最大の特徴は、ゲーミングディスプレイとしては最大クラスの41.5型というサイズだ。デスク上に設置した際の存在感は完全にリビングにある“液晶TV”と比べても遜色ない。筆者の初見の印象ではPC用のディスプレイとしては「大きすぎる」というものだった。テストを進めていくうえでその心配は杞憂に終わる事となるが、詳細は後半セッションで明らかにしていこう。
ゲーム画面を見た感想を一言で言うなら、有機ELパネルと4K解像度ならではの高精細な映像が非常にきれいという点だ。そしてフルHD(1,920×1,080ドット)に比べて4倍の広い表示領域は、WQHD(2,560×1,440)クラスのディスプレイと比べてもその違いは一目で分かる。加えてリフレッシュレート138Hz(オーバークロック)、応答速度0.1msの高速描画も優秀で大画面ながら高画質と高速応答の両方を存分に体感できる。
「PG42UQ」で採用されるのは高効率と明るさを追求した最新世代の有機ELパネルだ。ノングレアのマイクロテクスチャコーティングを施すことで反射を抑えより正確な色を画面上で再現。輝度は450cd/m2でHDR10に対応するほか、サブピクセルレイアウトにより、非常に精細な映像とくっきりとした文字表示を実現している。
また、ゲーム向けながら、一般的なsRGBは133%、シネマグレードのDCI-P3では98%の色域とtrue 10-bitカラーの色深度をサポートし、臨場感あふれるビジュアルを表現できるのも特徴。色精度は工場出荷前にデルタE 2未満に校正済みで、色鮮やかな有機ELパネルの色再現性を最大限に高めることができるため、クリエイター用途の作業でも使用できる。
そのほか、ROG独自の輝度均一化機能設定を有効にすることでピーク輝度を下げ、真っ白なウィンドウのサイズを変更しても見えやすいように輝度レベルを一定に保つ「Uniform brightness」。またLEDバックライトの制御にDC(Direct-Current)方式を採用することで、フリッカーを発生しないようにする「フリッカーフリー」、目の疲れや肩こりの原因になると言われている「ブルーライト軽減機能」も備えている。
「PG42UQ」はディスプレイストリーム圧縮(DSC)技術と48Gbpsのフル帯域幅を持つHDMI 2.1準拠のポートを2つ搭載。これにより、PS5やXbox Series Xといった最新のコンシューマゲーム機でネイティブ4K/120Hzタイトルが楽しめるというのも大きなセールスポイントだ。ゲーマーにとっては購入の際の重要なポイントになるだろう。
本機には41.5型というサイズならではの機能が用意されている。それが表示画面を24型/27型/34型、または縦表示など、さまざまなアスペクト比に変更できる「アスペクトコントロール」だ。応答速度は0.1msと変わらないため、より画面に集中したいFPSをプレイする際は24型、広い画面で楽しみたいMMORPGや動画視聴の際は41.5型など環境に合わせてサイズを変更できる。