ベンチマークテスト：Apex Legends

人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。こちらはプリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質な設定にして、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類を選択。144Hzのフレームレート制限は解除し、「トレーニング」を1分間周回したときのスコアを「CapFrameX」で計測している。

フルHD解像度では、Radeon RX 7900 XTXやGeForce RTX 4080はゲームの最大フレームレート300fpsの制限によりスコアが頭打ち。Radeon RX 7900 XTではスコア制限には届かないもののRadeon RX 6800 XTから約13％スコアが上昇している。またWQHD解像度ではRadeon RX 6800 XTに対して、Radeon RX 7900 XTXは約40％、Radeon RX 7900 XTは約20％、4K解像度ではそれぞれ約57％、約32％も高いスコアで、実ゲームでも「RDNA 3」アーキテクチャのメリットがしっかりと表れている。さらにRadeon RX 7900 XTXならGeForce RTX 4080に対しても、同等かそれ以上の性能を発揮しており、コストパフォーマンスも優秀だ。

ベンチマークテスト：フォートナイト

もう一つの人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」でもフレームレートを確認しておこう。画質設定はAPIを“DirectX 12”、グラフィックスクオリティ“最高”にした状態と、競技向けの“パフォーマンスモード”を選択し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。なおテスト条件を同じにするためリプレイ機能を使い、フレームレートは「CapFrameX」で計測している。

最新アップデートでDirectX 12がβ版から正式版に変更された「フォートナイト」。4K解像度の最高画質でもRadeon RX 7900 XTなら約90fps、Radeon RX 7900 XTXでは約113fpsをマークし、なめらかな映像でゲームを楽しむことができる。またRadeon RX 6800 XTとの比較では、Radeon RX 7900 XTで30％以上、Radeon RX 7900 XTXでは60％以上もスコアが上昇。さらにGeForce RTX 4080に対してもRadeon RX 7900 XTXならすべての解像度で上回り、「RDNA 3」アーキテクチャの効果がしっかりと結果に表れている。

続いて競技向けの“パフォーマンスモード”をチェックすると、フルHD解像度ではRadeon RX 6800 XTとの差は10％未満に留まるが、WQHD解像度や4K解像度ではRadeon RX 7900 XTXで約30％、Radeon RX 7900 XTで約20％に広がっている。またGeForce RTX 4080とRadeon RX 7900 XTXのスコアが逆転しており、パフォーマンスモードでは「Ada Lovelace」の方が最適化が進んでいるようだ。

ベンチマークテスト：Assassin’s Creed Valhalla

続いて「Assassin’s Creed Valhalla」のスコアをチェックしていこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィック品質は「最高」を選択。また計測にはゲーム内ベンチマークを使用している。

レイトレーシングには非対応ながら非常に重いゲームとして知られている「Assassin’s Creed Valhalla」。Radeon RX 7900 XTでも約25～30％、Radeon RX 7900 XTXなら約40～50％もRadeon RX 6800 XTXを上回る。特にRadeon RX 7900 XTXでは、4K解像度でも100fpsを超えており、144Hzクラスの高リフレッシュレートな液晶ディスプレイも視野に入ってくる。またGeForce RTX 4080との比較では、Radeon RX 7900 XTXはいずれの解像度でも上回るスコア。Radeon RX 7900 XTでもほぼ同等の性能を発揮する。

ベンチマークテスト：Far Cry 6

続いて「Far Cry 6」のスコアをチェックしていこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、画質は「最高」、DXR反射は「オン」、DXRシャドウは「オン」で、計測にはゲーム内のベンチマークを使用している。

フルHD解像度やWQHD解像度ではCPUがボトルネックになっているためかRadeon RX 7900 XTXとRadeon RX 7900 XTでスコアに大きな違いは出ていない。とは言え、Radeon RX 6800 XTからはフルHD解像度で約10％、WQHD解像度では約14％もフレームレートが上昇している。そして、4K解像度ではRadeon RX 7900 XTXで約52％、Radeon RX 7900 XTでも約31％も高いスコアを記録し、高負荷環境で特に強さを見せている。

またAMD製GPUへの最適化が進んでいることもあり、GeForce RTX 4080との比較ではRadeon RX 7900 XTXはすべての解像度で10％以上上回る良好な結果。さらにRadeon RX 7900 XTでも4K解像度以外は優勢だった。