エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1230
2022.12.15 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
MSI「CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS」 市場想定売価税込9,980円(12月2日発売) 製品情報(MSI) |
今回撮って出しレビューで主役として取り上げるのは、MSIから新たに発売されたワイヤレスゲーミングマウスの「CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS」だ。重量をわずか73gに抑えた軽量設計が特徴で、これは昨今のゲーミングシーンにおけるトレンドを意識したもの。さらにワイヤレスモデルながら独自の低遅延2.4GHzワイヤレス技術により、応答速度は一般的なワイヤレスマウスに比べ10倍以上高速という1msまで短縮されている。USBケーブルによる有線接続にも対応、シチュエーションに応じた使い分けが可能だ。
実はコッソリと東京ゲームショウにも持ち込まれていた「CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS」。当時は仕様の最終調整中だったため、積極的にアピールはなされない“秘密兵器”な扱いだった |
こうした特徴は、2021年5月に発売されてスマッシュヒットになった「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS」とも重なる。ただし「GM41」が左右対称フォルムだったのに対し、「CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS」では右手用エルゴノミクス形状にデザインが大幅刷新。両者はスペック自体も異なるのだが、単なる上位下位の関係ではなく、まったく新しい選択肢としてリリースされたと考える方がよさそうだ。
MSIゲーミングデバイスの中でも屈指のヒット作になった「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS」。センサースペックはこちらが上なほか、左右対称デザインを採用している点に違いがある |
さて右手用エルゴノミクス形状が採用された「CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS」だが、そのサイズもより小型化している点は要チェック。いわく“エルゴノミックスモールサイズ”により「小ぶりな手のゲーマーに最適な選択肢」を目指したという。この点からも万人受けするマウスではなく、コンセプトにフィットするユーザーをターゲットを据えて設計された製品であることが窺える。
デザインの根幹は従来の「GM41」を意識した“シンプルで端正なライン”を採用。ガラリとコンセプトを変えつつ、シリーズの連続性を考えた設計が用いられた |
「小~中サイズの手のゲーマーに最適」と謳う、右手用エルゴ形状。ある程度適性が限定的なのは手のサイズ感のみで、グリップスタイルを選ばず使えるようデザインされた |
ここで一旦基本スペックを確認しておこう。マウスセンサーは分解能最大12,000dpiに対応する、光学式センサーのPixArt PMW 3311を搭載。トラッキング速度は300IPSで、ポーリングレートは1,000Hz(1ms)をサポートしている。
また、マウスボタンは2つの左サイドボタンやスクロールホイールを含めた全6ボタンを実装。左右クリックは、主流ゲーミングマウスにおける定番になっている6,000万回耐久のオムロン製スイッチだ。
従来の「GM41」シリーズを思い起こさせる、ホワイトを基調としたシンプルなパッケージ。充電ドックが付属する点もアピールされている |
軽量設計や搭載センサーなど、その他の仕様はパッケージ裏面をチェック。内箱にはマウス本体と充電ドック、ケーブルが緩衝材に保護されて収められていた |
なお、ワイヤレス使用時のバッテリ駆動は最大110時間とロングライフで、10分間の充電で最大7時間使用可能な急速充電にも対応。市場想定売価が1万円前後の製品ながら、置くだけで充電できる専用の充電ドックまで付属している。さらに充電ドックには信号伝達の距離を短縮して信頼性を高めるため、ワイヤレスドングルを装着できる機能を備えているのも嬉しいポイントだ。
そのほか、ボディにはゲーミングデバイスのトレードマークと言えるRGB LEDを内蔵。独自ライティング機能の「Mystic Light」を使用し、他の対応パーツ・デバイスとイルミネーションを同期することができる。