エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1233
2022.12.26 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
サイコム「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」 基本構成売価税込408,270円 製品情報(株式会社サイコム) |
サイコムは数多くのオリジナルPCを手がける老舗BTOメーカーになる。独自の検証に基づいた究極の静音PCや、動画配信向けなど、魅力あるラインアップがそろっているが、サイコムと言えば、やはりオリジナル水冷のグラフィックスカードだ。
今回検証を行う「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」も、CPUとグラフィックスカードの両方を水冷化したロマン溢れるモデルで、基本構成でデュアル水冷仕様になっている。
基本構成でデュアル水冷を採用するロマン仕様になっている「G-Master Hydro」シリーズ |
そんなマシンを、さらに最強スペックにカスタマイズしたのが、今回の評価機でグラフィックスカードには、GeForce RTX 4090を搭載している。当然このGeForce RTX 4090は水冷仕様で、GPUの解禁からわずか1カ月で、GeForce RTX 4090を独自に水冷化し、BTOオプションに追加するという早業をみせている。水冷ユニットはAsetekの「Hybrid GFX 240mm LCS」を採用し、240mmラジエーターを搭載。そして冷却ファンには、優れた風量と静音性を備えたNoctua「NF-A12x25 ULN」を組み合わせている。
Asetek製の240mmラジエーターを採用する、サイコムオリジナル水冷仕様のGeForce RTX 4090グラフィックスカード。カード側にも3連ファンクーラーを搭載し、電源回路やメモリを冷却する |
さらにCPUは第13世代Intel Coreプロセッサ最上位のCore i9-13900Kにカスタマイズされ、水冷ユニットには360mmラジエーターを搭載するFractal Design「Celsius S36(型番:FD-WCU-CELSIUS-S36-BK)」を組み合わせている。
360mmラジエーターを採用するFractal Design「Celsius S36」。優れた冷却性能と静音性を発揮する |
超ド級にカスタマイズされている評価機の構成を触っていく前に、「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」の基本構成を確認しておこう。CPUは16コア/24スレッドのCore i7-13700Kで、グラフィックスカードはサイコムオリジナル水冷静音仕様のGeForce RTX 3070になっている。
基本構成で、静音仕様のGeForce RTX 3070グラフィックスカード搭載する |
マザーボードは、Intel Z790チップセット搭載のDDR5メモリ対応モデルASUS「ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI」を採用。メモリはDDR5-4800 16GB(8GB×2)、ストレージはPCI Express 4.0に対応したCrucial「P5 Plus」シリーズの500GBが組み込まれている。
そのほか、PCケースには高いエアフローと静音性を備えているFractalDesign「Define 7」を採用し、電源ユニットには、80PLUS GOLD認証を取得した容量850WのSilverStone「SST-DA850-G」を搭載する。OSは標準でWindows 10 Homeが選択されているが、Windows 11 Homeを価格差なしで選択できる。