エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1235
2022.12.30 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
次は巨大クーラーの裏側から姿を現した、「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」のハイパフォーマンスを支えるオリジナル基板を見ていこう。合計20フェーズの強力な電源回路を搭載した堅牢極まる設計が特徴で、チョークコイルには一体成形によりノイズを低減させた「High-Efficiency CarbonyI Inductors (HCI)」を採用。ハイサイド・ローサイドMOSFETとドライバICを統合した「DrMos」や高耐久な固体コンデンサを組み合わせ、過剰な電流を遮断するためのヒューズも組み込まれている。
独自の高耐久コンポーネントを採用するオリジナル基板。GeForce RTX 4090と基板設計を共有しているのか、一部に空きパターンも確認できる |
重厚な基板をさらにダイキャスト製の曲げ防止プレートで補強。カード全体の剛性を高めている |
GPUコアとメモリチップを中心に置いて、左右に電源回路を搭載している |
最新Ada Lovelace世代のハイエンドGPU「GeForce RTX 4080」を搭載。SM数76基、CUDAコア数9,728基の「AD103」コアが採用されている |
メモリチップはMicron製GDDR6X 2GBを8枚実装、合計16GBを構成している |
GPUコアを挟んで配置されている合計20フェーズ構成の電源回路。チョークコイルには一体成形の「High-Efficiency CarbonyI Inductors (HCI)」が採用されている |
12VHPWRコネクタのすぐ隣にはヒューズが実装されている | ライティング用コントローラと思われる「ITE 8232-56B」 |
背面にはクーラーカバーと共通のデザインを採用する「メタルバックプレート」を装備。基板裏面コンポーネントの放熱を担当している |
電源回路の裏面には、小型・大容量のタンタルコンデンサが多数実装されていた | クーラーは基板の先端から大きくせり出し、カード裏面方向への気流を作り出す設計になっている |