エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1235
2022.12.30 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては「3DMark」のDirect X11ベンチマークテストである「Fire Strike」を動作させてみよう。テストプリセットはFire Strike/Fire Strike Extreme/Fire Strike Ultraの3種類すべてを実行している。
Radeonが得意としているテストということもあり、Radeon RX 7900 XTXの検証データとの比較ではWQHDと4K解像度でやや遅れをとる結果に。もっともスコア自体はハイエンドGPUの面目躍如といったところで、フレームレートもWQHD解像度のFire Strike Extremeで180fps以上、4K解像度のFire Strike Ultraでも100fpsに迫る勢い。まだまだ採用タイトルの多いDirect X11環境であっても、設定を盛った状態でリッチなプレイが可能だろう。
ここからは、最新のビッグタイトルを中心に対応タイトルが増えているレイトレーシング機能を検証していこう。まずは「3DMark」の「Port Royal」を実行、「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」のパフォーマンスをチェックする。
かなり強めの負荷がかかるテストだが、第3世代RTコアを搭載するGeForce RTX 4080ならコマ落ちするシーンもなくテストを完走。約18,000の優れたスコアをマークした。テスト中におけるフレームレートも80fpsに達しており、レイトレーシング機能を有効化しても快適なプレイが可能だろう。
次はレイトレーシングのみで描画を行う、よりレイトレーシングに特化したテストである「DirectX Raytracing feature test」を実行。その結果を見ていこう。
レイトレーシングへの適性を判断するには最適なテストで、その結果はフレームレートが85.65fpsに達する有望なもの。基本的に実際のゲームがレイトレーシングのみで描画されることはまずないものの、GeForce RTX 4080が優れた適性を備えている点は疑いない。対応タイトルを遊ぶ画質重視のプレイヤーなら、積極的に有効化したいところだ。
続いては、特にレイトレーシングによる強力な負荷を軽減する際に重要な、超解像技術のDLSSを検証する「NVIDIA DLSS feature test」を実行する。DLSS versionは現行主流のDLSS 2に加えて、GeForce RTX 40シリーズから対応が追加された最新のDLSS 3を選択している。
「Port Royal」ベースのベンチマークを実行し、DLSSの有効・無効による効果を判別できるというテスト。フレームレートはオフの状態でも80fps超えと健闘しているが、DLSSを有効にすることで別次元の約190fpsへと跳ね上がった。実に約2.3倍もフレームレートが改善、ぜひゲーミング液晶を組み合わせたいプレイ水準になっている。
引き続きDLSS 3の結果を見ていくと、4K解像度のテストだけにDLSSオフでは40fpsを下回った。実際のゲームならモッサリ感が気になるであろうところ、DLSSを有効にすれば130fps超までフレームレートが改善。グラフィックス設定を落としたりレイトレーシングを無効化することなく、最高レベルの画質とプレイ感覚を両立させることが可能というわけだ。