エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1237
2023.01.03 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずはCPUの最大性能を計測するのに便利な定番レンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」の結果から確認をしていこう。
シングルコアテストの結果を確認すると、Core i7-13700はCore i7-12700Kを約7%上回るスコアを記録した。ブースト時の最高クロックの差が約4%(5.20GHzと5.00GHz)しか無いことを考えると最新の「Raptor Cove」コアを使用している効果も確実にあるようだ。そしてCore i5-13400とCore i5-12400Fを比較するとその差は約5%で、こちらはほぼ最高クロック通り(4.60GHzと4.40GHz)の差に収まった。
続いてマルチコアテストの結果を確認すると、いずれも先代モデルからEコアが4コア増加しているためCore i7-13700とCore i7-12700K、Core i5-13400とCore i5-12400Fとも約30%もパフォーマンスが向上している。
続いて「CINEBENCH R15」よりも処理が重く、長時間負荷が掛かる「CINEBENCH R20」のスコアを確認しておこう。
シングルコアテスト、マルチコアテストともスコアの傾向は「CINEBENCH R15」とほぼ同じ。シングルコアテストではCore i7-13700とCore i7-12700Kで約7%、Core i5-13400とCore i5-12400Fで約5%、マルチコアテストではいずれも約30%近くスコアが上昇しており、マルチスレッド処理が中心なら先代モデルからの買い替えでも確実にパフォーマンスの違いを体感することができるだろう。
続いてメニーコアCPUへの最適化が進んでいる「CINEBENCH」系の最新レンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」のスコアを確認しておこう。
こちらもスコアの傾向は「CINEBENCH R15/R20」とほぼ同じ。ちなみにCore i7-13700のスコアは以前詳細検証をお届けしたCore i9-12900Kを完全に上回り、Core i7-13700Kとの差もシングルコアテスト、マルチコアテストとも1%前後とごくわずかに留まる。このことから、「MAG B760M MORTAR WIFI」のような電源回路に余裕のあるマザーボードを使用し、Power Limitを解除してやれば、Core i7-13700でもKシリーズのハイエンドモデルに匹敵するパフォーマンスが期待できる。