ベンチマークテスト：3DMark：NVIDIA DLSS feature test

超解像技術DLSSの効果を確認できる「NVIDIA DLSS feature test」のスコアも確認していこう。「DLSS version」はDLSS 2と、GeForce RTX 40シリーズに合わせて登場した最新のDLSS 3を選択し、その他はすべて初期設定のままテストを実行している。

DLSS 2の結果から確認していくと、DLSS無効時は67.07fpsだが、有効にすることでフレームレートは、約2.3倍となる154.6fpsまで向上している。DLSS 2までの対応となるGeForce RTX 3080 Tiも同じ傾向だが、DLSS有効時のGeForce RTX 4070 TiとGeForce RTX 3080 Tiには、2割程度の差がある。これは、処理性能が向上している第4世代Tensorコアの影響だろう。

続いてGeForce RTX 40シリーズで新たに追加されたDLSS 3の結果を確認していこう。テスト解像度が3,840×2,160ドットになるため、DLSSオフでは30fpsまでダウンするが、DLSS 3を有効にすることで、フレームレートは3倍以上となる100fpsを超えている。ゲームの対応が必要になるが、GeForce RTX 4070 Tiでも4Kゲーミングを十分視野に入れることができるだろう。なおGeForce RTX 4080と比較すると、8割程度の性能になっている。

ベンチマークテスト：3DMark：Speed Way

ここからは、APIごとのベンチマークテストの結果を確認していこう。まずは最新APIであるDirectX 12 Ultimateに対応した「Speed Way」だ。

スコアは5,498ポイントで、テスト中のフレームレートは、残念ながら60fpsを下回る54.99fpsになっている。GeForce RTX 3080 Tiからは約6％高いスコアだが、GeForce RTX 4080と比べると8割程度に留まる。

ベンチマークテスト：3DMark：Time Spy

次はDirectX 12ベースのテストとなる「Time Spy」のスコアを確認しておこう。テストプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を実行している。

スコアの傾向はここまでと同じく、GeForce RTX 3080 Ti＜GeForce RTX 4070 Ti＜GeForce RTX 4080の順に並ぶ順当な結果。GeForce RTX 3080 TiのGraphics scoreと比較すると、「Time Spy」で20％程度、「Time Spy Extreme」で15％程度向上している。また、ベンチマーク実行中のフレームレートは、2,560×1,440ドット「Time Spy」で最高152.16fps、3,840×2,160ドットの「Time Spy Extreme」で最高71.09fpsを記録。4Kゲーミングも狙えるパフォーマンスになっている。

ベンチマークテスト：3DMark：Fire Strike

「3DMark」を使用したテストの最後は、Direct X11ベースとなる「Fire Strike」のスコアについて確認しておこう。テストプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類を実行している。

傾向に違いはなく、GeForce RTX 4070 Tiは、どのテストプリセットでもGeForce RTX 3080 Tiから10％程度Graphics scoreが伸びている。このあと実施する実ゲームタイトル使ったパフォーマンスチェックの結果に注目だ。