エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1241
2023.01.11 更新
文:撮影・藤田 忠
ここからは実際に「LT520」を、「Core i7-13700K」や、Z790マザーボードを使用したPCに組み込んでテストしていこう。Core i7-13700Kは、前世代のCore i9-12900Kと同クラスのパフォーマンスを発揮し、MTPも253Wと高くなっている。CPUのコア数や、MTPで判断すると、ターゲットは360mmサイズラジエーターだが、ここでは冷却性能を見極めるため、240mmサイズラジエーター「LT520」とCore i7-13700Kでテストしている。
16コア/24スレッドで動作するCore i7-13700K。Intel定格はTDP125W(PL1)、MTP253W(PL2)になる | マザーボードは、Intel Z790チップセット採用のASRockマザーボードを組み合わせている |
PL1/PL2ともに実質無制限の4096Wに設定しても、テスト中のCPU消費電力(CPU Package Power)は、テスト環境のためか、Intel最大値の253Wに達することはなかった |
高負荷ワークロードを実行して、「LT520」の実力を試していこう。ストレステストには「CINEBENCH R23」と、「OCCT 11.0.18」を利用している。Core i7-13700Kの動作に影響するCPUパワーリミットの設定は、実質電力制限が外れた状態になる、MTP 4,096W (PL1/PL2:4,096W)に設定した「リミット無制限」。さらにPL2は無制限のまま、PL1を200Wにまで下げた「カスタマイズ」設定で試している。
なお、「CINEBENCH R23」をデフォルトの10minutesテストで実行した際の両設定のMulti Coreスコアは、「リミット無制限」で29,812ポイントと、過去の計測結果を上回る結果を残している。また、PL1を200Wに設定した状態でも、スコアは29,151ポイントと、Core i7-13700Kの性能を十分引き出した結果になっている。