エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1241
2023.01.11 更新
文:撮影・藤田 忠
CPUがフルロードされるため、非常に負荷の高いテストとなる「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」実行時から確認していこう。テスト実行中の各種スコアの記録には、「HWiNFO64 Pro」を利用。CPU温度「CPU Package [°C]」、CPU消費電力「CPU Package Power [W]」、動作クロ ック「P-core 0 Clock [MHz]」「E-core 8 Clock [MHz]」を抽出している。
住まい&季節柄、暖房を入れていても室温は15℃程度なのに加え、今回のテスト環境では「CPU Package Power [W]」は、「リミット無制限」でも230W台後半で推移しているとあって、高負荷ワークロードの「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」でも、Core i7-13700Kの温度は、240mmラジエーターとは思えない最高83℃に抑えこんでいる。30分間のテスト後半でも、70℃台後半で推移しており、平均値は80℃下回る77.46℃になっている。PCケースに収めた状態や、夏を想定するとCore i7-13700Kを無制限で運用するのに、余裕のある温度とは言い切れないが、「LT520」が高い冷却性能を備えているのは間違いない。
また、PL1を200Wに下げることで、動作クロックは「リミット無制限」のPコア 5,287MHz動作から、5,087~5,187MHzに。そしてEコアは4,189MHzから、3,890MHz動作まで下がるため、CPU温度は70℃台前半での推移になっている。パフォーマンスをあまり落とさずに、240mmラジエーターの「LT520」で安心して運用することができそうだ。
続けてストレステスト「OCCT 11.0.18」を実行していこう。テストは「CPU データセット 大、テストモード エクストリーム、負荷タイプ 一定、40分間」で実行している。
「OCCT:CPU」は、CPU負荷率こそ100%に達するが、「CINEBENCH R23」と比べると負荷は低めで、「CPU Package Power [W]」は「リミット無制限」でも200W程度に収まっている。とは言え、テスト実行中の動作クロックは、「リミット無制限」、「カスタマイズ」ともにPコアは5,287MHzで動作。Eコアは「リミット無制限」時は最高クロックの4,189MHzで推移し、「カスタマイズ」時は4,090~4,189MHzで推移している。肝心のCPU温度は最高でも71℃に抑え込めており、テスト中の平均値はともに65℃と、余裕のある温度になっている。