エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1242
2023.01.14 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて3Dレンダリングベンチマーク「V-ray 5 Benchmark」のスコアを確認していこう。プリセットは「V-Ray」「V-Ray GPU CUDA」「V-Ray GPU RTX」の3種類を選択している。
CINEBENCH系のベンチマークと同様、CPU処理がメインの「V-Ray」だけでなく、GPU処理がメインの「V-Ray GPU CUDA」や「V-Ray GPU RTX」でもスコアに有意な差は見られず、「V-Ray 5 Benchmark」でもメモリクロックやメモリレイテンシの影響はほとんどないようだ。
同じく代表的なレンダリングベンチマークである「Blender 3.4.0」の結果を確認していこう。レンダリングにはCPUを使用し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を選択している。
ここまで有意な差が出ていなかったレンダリング系のベンチマークだが、「Blender 3.4.0」では「monster」「classroom」で約2%、「junkshop」では約3%スコアが向上している。ベンチマークテストのような短時間のレンダリング処理ではその差は軽微だが、「Blender」でサイズの大きいデータを頻繁に処理する場合にはメモリも高クロックなものを用意するといいだろう。
続いて、演算性能の影響が大きい圧縮・解凍ソフト「7-Zip」の内蔵ベンチマークの結果を確認しておこう。
「7-Zip」のベンチマークでは、圧縮と展開の2種類の処理を実施しているが、展開については約1%とその差はごくわずか。一方、圧縮処理ではメモリの使用量が急激に増加することから約16%と大きくスコアを伸ばしている。
「7-Zip」ベンチマーク実行時のメモリ使用率。展開処理時は7.3GB前後(画像左)なのに対して、圧縮時は12.0GB前後(画像右)までメモリ使用量が増加する |