エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1242
2023.01.14 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、総合品質は“最高”を選択した。なお計測にはゲーム内ベンチマークテストを使用している。
すべての解像度で、約2%フレームレートが上昇し、これまでのゲームベンチマークと同じく高クロックメモリの効果はあるようだ。とは言え「Rainbow Six Siege」に関してはDDR5-4800のメモリでも十分なフレームレートを叩き出しており、あまりメモリクロックにこだわる必要はないだろう。
ゲーム系ベンチマークのラストは「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマークの結果を確認していこう。解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、クイックプリセット「レイトレーシング:ウルトラ」を選択した状態で測定を行った。
これまでのゲーム系ベンチマークと同様、すべての解像度でDDR5-6200の方が高いスコアを記録。特にグラフィックスカードへの負荷が低いフルHD解像度では約6%パフォーマンスが上昇しており、リフレッシュレートを少しでも上げたい場合はメモリ帯域の広さも重要な要素になることは覚えておく必要がある。
ラストは実際のアプリケーションを使い、クリエイティブな処理性能を確認できる「UL Procyon」ベンチマークの結果をチェックしていこう。プリセットには画像処理性能を測定する「Photo Editing Benchmark」と、動画処理性能を測定する「Video Editing Benchmark」の2種類を使用している。
まずは「Photo Editing Benchmark」のスコアを確認すると、「Adobe Photoshop」を使用する「Image Retouching score」では約1%とその差はごくわずかだが、「Adobe Lightroom Classic」を使用する「Batch Processing score」では、約4%の差がつき、総合スコアでも約2%高いスコアを記録した。
続いて「Adobe Premiere Pro」による動画ワークフロー性能を測定する「Video Editing Benchmark」のスコアを確認すると、「Batch Processing score」と同じく約4%パフォーマンスが上昇している。
今回はKLEVVブランド「CRAS XR5 RGB DDR5」シリーズの中でも高速な「KD5AGUA80-62E400S」の検証を行ってきた。CPU性能に特化したベンチマークではほとんど影響のないものもあるが、クリエイティブな処理やOffice Suite関連の処理では明確にパフォーマンスが上昇するシーンも多くみられた。
特に最近は動画や画像データの高画質・高解像度化が進み、レンダリングやエンコード処理に時間がかかることから、大量のデータを扱う場合には高クロックメモリを導入する効果は確実にある。また圧縮処理で大幅なパフォーマンスアップが期待できるのも、大容量のデータを扱う上では大きなメリットになるだろう。
そしてゲーム系のベンチマークでもDDR5-4800との比較では確実に性能が向上している。特に解像度を控えめにして、高リフレッシュレートを狙う場合には、6,000MHz以上の高クロックモデルが揃うKLEVV「CRAS XR5 RGB DDR5」シリーズは強い味方になるだろう。
協力:ESSENCORE(KLEVVブランド)