エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1244
2023.01.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
レイトレーシングやメッシュシェーダ、可変レートシェーディングなどの最新API DirectX 12 Ultimateに対応する最新ベンチマーク「Speed Way」の結果を確認していこう。
最新ベンチマークということで、かなり重量級のテストだがスコアは約6,000、フレームレートもマルチプレイの目安となる60fpsに迫るスコア。今後増えていくであろう最新APIを使用するゲームでも性能に全く不安はない。そしてPrimaryではSecondaryから約5%もスコアがアップしており、パフォーマンスを重視するなら「NITRO+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X 24GB」はかなり有望な選択肢になるだろう。
続いてAPIにDirectX 12を使用するラスタライズテスト「Time Spy」のスコアを確認しておこう。ちなみにハイエンドグラフィックスカードということでプリセットは、「Time Spy」と「Time Spy Extreme」を選択している。
WQHD解像度の「Time Spy」のGraphics scoreは約30,000、フレームレートはGraphics test 2で170fps以上、4K解像度の「Time Spy Extreme」でもそれぞれ約15,000と約87fpsで、レイトレーシングを使わないゲームなら4K解像度でも高リフレッシュレートな環境で快適にゲームを楽しむことができる。
またPrimaryとSecondaryを比較するといずれのプリセットでも約4%スコアが向上しており、APIにDirectX 12を使用しているゲームでもオーバークロックの効果は確実にあるようだ。
APIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認をしておこう。こちらもハイエンドグラフィックスカードということを考慮して、「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類のプリセットで検証を行っている。
フルHD解像度の「Fire Strike」のGraphics scoreは70,000を大きく上回る圧巻のスコア。フレームレートも300fpsを超え、360Hzクラスの超高リフレッシュレート液晶ディスプレイとの組み合わせでもその能力を存分に引き出すことができる。またWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」や4K解像度の「Fire Strike Ultra」でも現行のグラフィックスカードでは最高クラスの性能を発揮しており、やや古めのゲームを高リフレッシュレートで遊びたい場合は「NITRO+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X 24GB」はまさに最良の選択肢と言えるだろう。
なおPrimaryとSecondaryの比較では、フルHD解像度ではGPU性能が飽和気味で若干スコアが逆転しているが、GPUの負荷が上がる「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」では、やはりPrimaryの方が約4%高いスコアを記録している。