エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1245
2023.01.22 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
メモリのオーバークロックに対応するIntel B760チップセット。さらに最近ではオーバークロック仕様のDDR4メモリの価格もこなれており、DDR4-3600クラスの製品ならかなり安価に購入することができる。そこで今回はG.SKILL「F4-3600C19D-16GSXWB」を用意し、XMPプロファイルに設定されている3,600MHzの他、3,200MHz、2,666MHz、2,133MHzに手動で設定して、メモリクロックによってパフォーマンスにどのような影響があるのか確認してみることにした。
Intel XMP 2.0対応のメモリならプロファイルを選択するだけで最適な設定が可能 |
3,600MHz動作に対応するメモリでは最安クラスのG.SKILL「F4-3600C19D-16GSXWB」を用意した |
3,600MHz動作時のCPU-Z 2.03.0の結果 | 3,200MHz動作時のCPU-Z 2.03.0の結果 |
2,666MHz動作時のCPU-Z 2.03.0の結果 | 2,133MHz動作時のCPU-Z 2.03.0の結果 |
「B760M Pro RS/D4」では、最高5,333MHzまでの高クロックメモリへの対応が謳われているだけあり、メモリプロファイルを読み込むだけで3,600MHz駆動が可能。メモリとメモリコントローラの対比も1:1のGear 1で動作させることができた。
メモリの帯域を「AIDA64」で確認したところ、メモリクロックが高くなるに連れて帯域幅も広くなり、2,133MHzと3,600MHzでは約75%も向上した。さらにメモリタイミングは同じでもレイテンシは6割強まで短縮され、メモリパフォーマンスへの影響は非常に大きいことがわかる。
続いて、定番3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH」系のテストで効果を確認してみたところ、シングルコアテスト、マルチコアテストともその差は1%未満でスコアは横並び。CPUの依存度が高い処理ではメモリクロックの差があまり出ないものもあるようだ。
またゲーム系ベンチマークをフルHD解像度で検証してみたところ、3,600MHzと3,200MHzでは最大でもその差は2%とわずかだが、3,600MHzと2,666MHzでは5~7%、3,600MHzと2,133MHzでは15~21%と大きな差がついた。ゲーム性能を追求するならメモリは最低でもDDR4-3200、余裕があればDDR4-3600クラスのものを用意してGear 1設定で動作させるのがいいだろう。