エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1248
2023.01.29 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
いよいよ外装パッケージより本体を取り出し、外観デザインチェックからP20Cの検証を開始する。多くのロングセラーを排出したPerformanceシリーズの新作とあって、筆者も大いに注目している。
次にモデル選びの決め手となり得る重要なファクター、フロントパネルデザインをじっくり見よう。ユニークなのは素材の使い方で、フロントパネルの大部分を占める通気孔付きカバーはメタル製。その枠となる部分と取り外しができるダストフィルター(枠)はABS樹脂。それぞれの持つ素材の特性を生かし、見映えと直接触れた時の異なる感触にこだわった。
三角形デザインの通気孔からは標準装備品の冷却ファンが覗き、P20Cがいかにも高エアフロー志向である事が窺える。メタル製パネルの正面左手には、Antecを象徴するイエローライン、その下部にはAntecロゴがあしらわれている。
フロントパネルはユニットは丸ごと取り外しが可能。固定には左右各3本のファスナーを使用 | メタル製カバーと大判フィルターも工具無しで着脱可能。フロントパネルは3つの層で構成されていた |
異なる素材により構成されたフロントパネルの構造は、スチール製シャーシにABS樹脂の外枠をファスナー(ピン)計6本で固定。前面をフルカバーするダストフィルターは下部を2つのツメで掛け、上部中央のクリップで固定。さらに通気孔があるメタル製のカバーは、下部を2つのツメで掛け、プッシュラッチにより固定されていた。
メタル製カバーはプッシュラッチ式でフロントパネル枠部に固定。なおABS樹脂製枠部にはマグネットが装着され、上部2つのラッチ解除時でも勢いよく倒れないよう配慮されている |
トップパネルで目に付くのは、大判のダストフィルタ。マグネット固定式で簡単に取り外しができる。これをめくると、シャーシ面は通気孔仕様。後に解説するが、冷却ファンまたはラジエーターが固定できる。なお右側面に沿ってレイアウトされるスイッチおよびアクセスポート類については、この後詳しく見ていく事にしよう。
広い通気孔をフルカバーするマグネット固定式ダストフィルタ。外形寸法は幅約140mm、長さ約380mm |