エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1249
2023.01.31 更新
文:撮影・藤田 忠/編集・松枝 清顕(編集部)
使い勝手に影響するリアインターフェイスは、日常使いでは困ることは少ないが、高速なUSB 3.2 Gen2に対応するポート数は2基のみ。構成は最大20Gbpsに対応するUSB 3.2 Gen2×2 Type-Cポート×1と、10GbpsのUSB 3.2 Gen2 Type-A×1で、残りの4ポートはUSB 2.0になる。キーボードとマウスで2ポート消費することを考えると、残りは4ポートと少ない。
なお、マザーボード上にはPCケースフロント用のUSBピンヘッダを備えているので、活用できるPCケースと組み合わせたい。そのほか、CPU内蔵グラフィックスからの出力用にHDMI×1とDisplayPort×1の2系統を装備している。また、レガシーデバイス向けのPS/2×1も搭載している。
6基のUSBポートや、オーディオ端子、ギガビットLANポート、HDMI、DisplayPort出力端子を備える |
PCケースフロント用のUSB 3.2 Gen1ピンヘッダと、USB Type-Cコネクタを装備している | 同社のThunderbolt 4拡張カード用コネクタと思われるパターンが残っていた |
続いてPCを組む際に重要になってくる、ファンコネクタおよびLEDピンヘッダのレイアウトを確認しておこう。ファンコネクタの配置を確認すると、メモリスロット上部および補助電源コネクタ側、メモリスロット横に計5基を備えている。まずCPUソケット上部は、CPUクーラー用の「CPU_FAN」と「CPU_OPT」で、「CPU_OPT」はオールインワン水冷ユニットのポンプや、2基目のCPUクーラーファンの接続に最適だ。補助電源コネクタ部、メモリスロット部は汎用ケースファン用で、「SYS_FAN1」「SYS_FAN2A」「SYS_FAN2B」となっている。さらに基板右下には「SYS_FAN3 PUMP」を備えている。PCケースのフロントから、リアやトップまで、十分なコネクタ数と言えるだろう。
ファンコネクタの配置(CPUファン:オレンジ/ケースファン:赤) | メモリスロット上部には「CPU_FAN」と「CPU_OPT」に加え、5V/3pin仕様のARGB LEDと、12V/4pinのRGB LEDピンヘッダも備わっている |
補助電源コネクタ側の「SYS_FAN1」。リアトップの強制排気ファンに最適な位置だ | メモリスロット横の「SYS_FAN2A」「SYS_FAN2B」。他配置のファンコネクタと同じく、制御チップのNUVOTON「3947S」を確認できる |
基板右下の「SYS_FAN3 PUMP」 | ARGB LED/RGB LEDピンヘッダ配置(ARGB:緑/RGB:青) |
続いてLEDピンヘッダの配置を確認しておこう。計4基のLEDピンヘッダを搭載しており、うち2基はメモリスロット上部に備え、左側がARGB LEDに対応した5V/3pin仕様の「D_LED2」、右側が12V/4pinのRGB LEDピンヘッダ「LED_C2」になる。さらに2基は基板下部にARGB LEDピンヘッダの「D_LED1」、RGB LEDピンヘッダの「LED_C1」が配置されている。
基板下部にもARGB LEDとRGB LEDピンヘッダを備えているので、PCケースフロントパネルへの、LEDファン搭載時も大丈夫だ |
最後は基板上の各種コネクタやチップ関連などをまとめてチェックし、画像セッションを締めくくろう。
基板右下には、リセットボタン(写真右)と、UEFIをCPUやメモリ不要でアップデートできる「Q-Flash Plus」用ボタン(写真右)も備わっている | リアインターフェース付近には、USBなどのコントローラが実装されている |
USB3.2 Gen 2×2 Type-CコントローラRealtek「RTS5463」などを確認できる | HDMIレベルシフターのParade Technologies「PS8209A」 |
I/OコントローラITE「IT8689E」 | BIOS ROMと「Q-Flash Plus」用チップのITE「IT5701E」 |
メイン電源コネクタのATX24pin |