エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1253
2023.02.08 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
製品の概要を把握したところで、ここからは画像によるチェックを進めていこう。「PG5NFZ」シリーズの基板は中央に冷却ファンを備えたアルミニウム製のヒートシンクと、ボトムカバーで構成された「Phnix」でほぼ全体が覆われており、そのままの状態ではM.2コネクタ以外はほとんど確認できなかった。
ちなみにヒートシンクを含むサイズは実測高さ約20mm、長さ約81mm、幅約23mm、重量約67g。ファンの電源はペリフェラル4pinまたはSATA電源コネクタによる供給で、ケーブルの長さは実測約430mm(4pinペリフェラル/SATA電源コネクタ部は除く)だった。
ファン用の電源コネクタはペリフェラル4pinまたはSATA電源コネクタによる供給で、ファンの回転数は制御できない |
SSDの本体基板はほぼ全面がヒートシンクとボトムカバーで覆われており、M.2コネクタ部分以外はほとんど確認することはできなかった |
ボトムカバーには、製品名や型番、ファームウェアバージョンなどが記載されたシールが貼り付けられている |
続いて、Phisonと共同開発したというヒートシンク「Phnix」をチェックしていこう。トップのヒートシンクに実装されている冷却ファンは17×17×8mmサイズのSunon「MF17080V1-1000U-A99」で、ファンの回転数は21,000rpm、風量0.9CFM。またアルミニウム製のヒートシンクは中央部分に逆T字型のスペースが設けられ、基板上のコントローラやNANDフラッシュに接触するベースプレート全体に風が効率よく当たるよう設計されている。さらに両側面には、共振によるノイズを防ぐために楕円形のホールが用意されている。
Phisonと共同開発した「Phnix」。ヒートシンクのほぼ中央に8mm厚17mm径の冷却ファンを搭載する |
ヒートシンクの中央部分には逆T字型のスペースが設けられている。また上部には中央の厚手のフィンの他、左右3枚ずつのフィンが実装されている |
側面にはファンの高周波ノイズを抑えるための楕円形のホールが設けられている。ファンの風が抜けることで冷却性能への影響を心配する人もいるだろうが、メーカーの検証では1℃前後とほぼ誤差の範囲に収まったという |
ヒートシンクからファンを取り外したところ。実際にコントローラやNANDフラッシュに触れるベースプレート部分に風が当たるように設計されている |
冷却ファンはSunon「MF17080V1-1000C-A99」を搭載。カタログスペックは回転数21,000rpmで、風量は0.9CFM |
画像セッションのラストは基板上のコントローラやNANDフラッシュをチェックしていこう。なお今回の実動サンプルは分解が不可だったため、基板のみの評価サンプル(とヒートシンク)を借り受けている。評価サンプルの容量は実動サンプルと同じ2TBだが、製品版とはレイアウトなどが若干異なる可能性がある点には留意していただきたい。
表面にはコントローラと2枚のNANDフラッシュ、キャッシュ用のDDR4メモリを実装 |
PCI Express 5.0(x4)接続に対応するPhison製SSDコントローラ「PS5026-E26」。表面にはメタル製のヒートスプレッダが実装されている |
裏面には2枚のNANDフラッシュを実装。ちなみに基板末端にあるリボンケーブル用のコネクタは実動サンプルには用意されていなかった |