エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1253
2023.02.08 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
撮影のため外しているが、実際にはグラフィックスカードを搭載した状態で検証を行っている |
ここからはSocket AM5の環境を用意して、気になる「PG5NFZ」シリーズのパフォーマンスをチェックしていこう。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「3DMark」「PCMark 10」「ATTO Disk Benchmark 4.01」の5種類で、CPUにはRyzen 9 7950X、マザーボードにはAMD X670Eチップセットを採用するASRock「X670E Taichi」を用意した。なおOS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
ASRock「X670E Taichi」のブロックダイアグラム図。PCI Express 5.0(x4)対応M.2スロットは、独立したレーンでCPUと接続されている |
SSDを搭載した場合でもグラフィックスカード用のPCI Express 5.0(x16)スロットに影響はなし。なおPCI Express 1.1動作になっているのはGPUに負荷がかかっていないため。グラフィックスカードに負荷がかかるとPCI Express 4.0動作になるのを確認している |
今回検証に使用したASRock「X670E Taichi」のPCI Express 5.0(x4)対応M.2スロットは、独立したレーンとしてCPUに接続されているため、SSDを搭載した場合でもグラフィックスカード用のPCI Express 5.0(x16)スロットはフルレーンで使用することができる。
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】 |
もともと「CrystalDiskMark」や「ATTO Disk Benchmark」に比べるとパフォーマンスが出にくいベンチマークだが、シーケンシャルアクセスは読込が約8,000MB/s、書込が約9,600MB/sで、いずれもPCI Express 4.0(x4)インターフェイスの限界を超える性能を発揮している。また総合スコアもPCI Express 4.0(x4)接続のSSDでは最速クラスとなるCFD「PG4NZL」シリーズをわずかだが上回っている。
そして圧縮率の影響を確認する「Compression-Benchmark」だが、こちらは読込、書込ともほぼフラットなグラフで、シーケンシャルアクセスについては圧縮率の影響はないようだ。
続いて「CrystalDiskMark 8.0.4」でも圧縮率の影響を確認していこう。データサイズは1GiBに固定し、データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスについても大きな差はなく、CFD「PG5NFZ」シリーズについては圧縮率の影響のないSSDと結論付けてよいだろう。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」に絞って行うことにした。