エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1254
2023.02.11 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASUS「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」 実勢売価税込34,000円前後(2022年10月28日発売) 製品情報(ASUS) |
今回の撮って出しレビューでは、昨年10月に国内発売が開始されたSocket AM5マザーボード「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」を取り上げる。質実剛健をモットーにしたASUSの人気シリーズ「TUF Gaming」に属する製品で、オンボードのイルミネーションなど華美な装飾を排除。さらにチップセットにコストパフォーマンスに優れるAMD B650を採用することで、同社のSocket AM5ゲーミングマザーボードでは最安クラスに位置づけられる製品だ。
華美な装飾を省略したオフブラックをベースに、要所に幾何学模様を取り入れた「TUF GAMING」シリーズおなじみのデザインを採用。ゲーミングPCはもちろんのこと、ビジネス用途のPCにも良さそうだ |
一方で、TDPが170W、PPTが230Wに引き上げられたRyzen 7000シリーズの性能を引き出すため、高効率なPower Stageと軍用グレードの耐久性を備えた「TUFコンポーネント」による12+2フェーズのデジタル電源回路を搭載。さらにソリッドなデザインの大型アルミニウム製ヒートシンクや、低抵抗な「ProCool電源コネクタ」など冷却面にもしっかりと配慮するなど、電源周りの設計には抜かりがない。
ソリッドなデザインの大型ヒートシンクと、「TUF Gaming」シリーズおなじみの「TUFコンポーネント」で構成された電源回路を搭載 |
さらに最高6,400+MHzまでの高クロック動作に対応するDDR5メモリスロットや、低価格なAMD B650チップセットマザーボードでは省略されることも多いPCI Express 5.0(x4)接続のM.2スロット、帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2 Type-Cコネクタなど高速なインターフェイスも充実している。
そして、ゲーミングPCで重要になるネットワークはRealtekチップによる2.5ギガビットLANに加えて、Wi-Fi 6無線LAN+Bluetooth 5.2を標準装備。オーディオ回路はデジタルノイズの混入を抑えた独立設計で、「双方向AIノイズキャンセリング」や、7.1chサラウンドサウンドに対応する。
製品画像が大きくデザインされたパッケージ。裏面には詳細なスペックが記載されているため、購入する前に確認しておこう |
製品にはマニュアルやドライバDVD、SATAケーブル、Wi-Fiアンテナなどが付属する |
その他、ツールレスでSSDを固定できる「M.2 Q-Latch」と専用ヒートシンクを備えたM.2スロットや、メタルシールドで補強されたPCI Express 4.0(x16)スロット、必要なドライバ・ユーティリティを簡単にインストールできる「Armoury Crate」、マザーボード、電源ユニット、USBメモリだけでBIOSをアップデートできる「BIOS Flashback」などの独自機能を搭載する。