エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1256
2023.02.18 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
ここからは「虎徹MARK3」をLGA1700の環境に組み込み、冷却性能を確認していこう。テスト用のCPUは第13世代Intel CoreプロセッサのハイエンドモデルCore i7-13700K、マザーボードはASRock「Z790 Steel Legend WiFi」を使用し、インタラクティブUEFIの「CPU Cooler Type」は「Air Cooling」を選択した。またストレステストは「OCCT 11.0.20:CPU:データセット大」と「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」の2種類を用意し、CPU温度はCPU Packageの数値を、騒音値はデータログ機能を備えた騒音計アズワン「TM-103」をファンから30cmの距離に設置して計測を行った。
インタラクティブUEFIの「CPU Cooler Type」は「Air Cooling」を選択してテストを実施 |
第13世代Intel CoreプロセッサのハイエンドモデルCore i7-13700K。Pコア、Eコアとも8コアを内蔵し、論理コアは24コアに達する |
「CPU Cooler Type」で「Air Cooling」を選択するとPower limitの数値はPL1=125W、PL2=4,095.9Wに設定されていた |
「OCCT 11.0.20」ではPL2=4,095.9Wの設定ながら、テスト開始直後のPackage Powerは約210Wまでしか上昇しないこともあり、CPU温度は最高85℃で頭打ち。さらにPL2動作が終了し、Package Powerが125Wになると65℃前後まで低下する。
また「CINEBENCH R23」では、テスト開始直後はPackage Powerが250W弱まで引き上げられるため、CPU温度は100℃近くまで上昇するものの、PL2動作が終了するとPackage Powerは「OCCT 11.0.20」と同じ125W前後まで低下。CPU温度も65℃前後で推移しており、「Air Cooling」の設定では冷却性能にかなり余力が残されている事がわかる。
アイドル時のファン回転数は800rpm前後、騒音値は28.5dBA前後で、バラック状態でも風切り音は全く聞こえなかった。
また高負荷時は「OCCT 11.0.20」「CINEBENCH R23」ともテスト開始直後はフル回転の1,600rpmまで上昇し、ノイズレベルも最大44.1dBAを記録した。しかし、Package Powerが125Wの状態ではファンの回転数は1,200rpm前後、ノイズレベルも35~36dBAで推移し、静音性は良好だ。