エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1256
2023.02.18 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
TDP65WのRyzen 7 7700ではCPU温度、ファンの回転数とも余力を残して冷却することができていた「虎徹MARK3」。続いて、同じく8コア/16スレッドながら、TDPが105Wに設定されているRyzen 7 7700Xでも冷却性能をチェックしていこう。
Ryzen 7 7700Xは、Ryzen 7 7700とコア数は同じだがTDPは65Wから105Wに、PPTは88Wから142Wに引き上げられ、より高クロック動作が可能になっている |
「OCCT 11.0.20」ではPackage Powerが最高でも120W強で頭打ちになることから、CPU温度もおおむね80℃、最高でも88℃までしか上がらなかった。一方、「CINEBENCH R23」ではPackage PowerはPPTの最大値である142Wでフラットなグラフ。CPU温度もCPUが許容する最高温度である95℃に張り付いている。ただし、Package Powerや動作クロックを見てもサーマルスロットリングによる低下は見られず、パフォーマンスには大きな影響はないようだ。
CPU温度が95℃で張り付く「CINEBENCH R23」のファン回転数はほぼフル回転となる1,500~1,600rpm、ノイズレベルは約44dBAで安定している。また「OCCT 11.0.20」では、負荷に合わせてファンの回転数は1,300~1,600rpm、ノイズレベルも38~44dBAの間で大きく変動している。